「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「人とのふれあい」がサービスとして求められる時代

f:id:tureture30:20201218061915j:image

 

「いやらしい意味」ではない。

いや、「いやらしい意味」も含めてか。


「自粛」が叫ばれてから、

早9ヶ月ほどが経っただろうか。

 

今年ほど、

一人で過ごす時間が長かった、

そう感じた年はなかったように思う。


社会要請に応じて、

人はなるべく接触を避けて、

毎日顔の半分を隠して生活し、

日に何度も消毒をする。


セブンイレブンのレジはこちら側を向き、

会計はタッチで済ますようになり、

現金をやり取りする機会はめっきりと減った。


かわいい店員さんからお釣りを受け取るときに、

手が触れた時のドキドキ感、


これから先の未来は、

きっとそういうものが無くなってしまうのだ。


「人とのふれあい」

その価値は上がる一方だ。


特に人肌の恋しい季節、

どうりで私のもとにも、

女性から不意の連絡が届くわけだ。


私も人肌恋しい。

「利害関係」は一致しているわけだから、

難しいことは考えずに身を委ねてみるのも悪くはない。

 

元カノとは二晩を二人で過ごして手を出せなかった私、

 

ドラマ『#リモラブ』であったけれど、

「手を繋いで一緒に寝る」だけでも満たされる。

 

私はきっと温もりを求めているのだ。

心のつながりを求めているのだ。

勇気の出なかった言い訳はそういう事にしておこう。


話が逸れそうだ。

時を戻そう。


さて「人とのふれあい」


コミュニケーションの形式がだいぶ変化して、

「無機質なもの」がその割合の多くを占めるようになった。


直接、顔を合わせたり、

直接、触れ合ったり、


もともとの関係性ができていれば、

相も変わらず「キャッキャウフフ」と、

そういうことを続けるのだろうけれど、


私のように、

そう言う相手を持ち合わせていない場合、

「ふれあい」にリスクが伴う分だけ、

ハードルは一層高いものになる、


おそらくは女性もそれを感じていて、

安易に「性」を武器にして迫ることができない。


「接待を伴うサービス」は批判の的となり、

個人的なつながりという体で、

お店を通さずに営業をかけるプロもいるようだ。


そうなると従来の様式は崩壊して、

サービスに伴う対価は当人同士が決めることになる。

ある種の「自由価格競争」だ。


ビジネスモデルの構築として、

人がやりたがらない仕事に参入し、

始めは我慢してノウハウを集めながら、

「やりたくない」要素を軽減していく。


そういうものがある。


飲食店をはじめとして、

人件費をかけながらも、

感染対策に勤しむことが当たり前となった。


リスクを軽減しながらも、

「ふれあい」を軸としたサービス、


その価値が上がれば上がるほど、

それを売りにする商売が増えるんじゃないかな。


無機質な数字にばかり依存して、

それによる幸福感に支配されてきた人類、


有機質な幸福感」


もしかしたらコロナ禍は、

人類にそれを突きつけるための機会なのかもしれない。


無機質の象徴である「お金」を支払って、

「ふれあい」という有機的なサービスを手に入れる。


当たり前のように生活に根差していた、

「ふれあい」というもの、

 

それをお金を払わなければ手に入れられない、

そんな世の中になるのかな。


人類はどこに向かっているのだろう。

 

いくら理性的な生き物を気取ったところで、

生理的な欲求が消えることはない。

 

「寂しい」

 

私が差し出した手を両手で挟み込んで、

お釣りを渡してきた若い女性の店員さん、

 

そんなドキっとする出来事が昔あったけれど、

若者にそんな話をしても伝わらない。

 

そういう「寂しい」世の中になってしまうのかな。