「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

羽生結弦選手に見る「人間としての完成度」の高さ

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今季もフィギュアスケートが始まった。

世界の状況から大会を開催するのにも、

大きな苦労があるのだろう。

 

そんな中で行われた全日本選手権

圧巻の演技で羽生結弦選手の優勝となった。


前にも一度記事にしたけれど、

羽生くん、

彼は本当にすごいと思う。

 

tureture30.hatenadiary.jp


競技はもちろんのことながら、

まだ26歳にして、

人間としてこれほどまでの完成度の高さ、

こんな人は見たことがない。


一見ナルシストに見える彼の振る舞い、

あれは「セルフブランディング」なのだ。


己の中に完璧な「羽生結弦」という名のブランドを打ち立てて、

そのブランドとしての振る舞いを自分に遵守させる。


とことん自分を追い込んで、

その上でそれに打ち勝つことで結果を残す。


誰との戦いでもなく自分との戦い。

そして結果にもこだわる。

「完璧主義」

それの究極系のように思う。


さらに今季はコーチが不在とのこと、

キスアンドクライ」で自らのVTRを見る場面では、

競技者というよりも指導者の目線だった。

もはや一人だけ違う次元で戦っている。

 

この境地に至るまで、

どれだけ自分と向き合ってきたのだろう。

もはや「競技者」の枠を超えているように思う。


言動から察するに、

おそらく彼はとても繊細で傷つきやすい性格なのだろう。


周りに対する気遣いや、

世界に対するメッセージ、

競技に対する「真剣さ」と「飽くなき探究心」


率直にすごい。

いや、凄まじい。


気が狂ってもおかしくないレベルの意識の高さ、

そこに向き合い続ける意志の強さ、


一言で言えば、

「人としての完成度が高い」

そういう表現がしっくり来る。


ただ、

それは「高ければ高いほど良い」というものでもない。

 

「根源的な弱さ」

そういうものは確かに存在していて、

どんなに「強く」なったとしても、

時折顔を出してくるのだ。

 

その時に「理想」とのギャップに絶望してしまうと、

ポッキリと折れてしまう恐れがある。

 

あまりにも「理想」が高すぎると、

それを理解してくれる人となかなか出会うことができない。

そして「自分」が「自分」に押し潰されてしまう。

 

高い次元での「生きることの辛さ」

そういうものを嫌というほど感じているのではないか。


「画素数が高い」

 

少し前にそういう記事を書いたけれど、

見えるものが多いと、

それだけ多くの苦しみを引き受けてしまう。


彼の発するメッセージから、

そういう「苦しみの片鱗」を感じたのは私だけだろうか。

 

もはや彼は、

凡人に理解できる次元ではないのかもしれないし、

見えないところでは苦しみ抜いているのかもしれない。

それは本人にしかわからない。

 

確かなことは、

彼の「凄み」は群を抜いているということ、


いったい何を目指していて、

どこにたどり着くのだろうか。


彼のたどり着く先に、

人間としての一つの完成系があるのかもしれない。

 

そう感じさせるくらいに、

本当にすごい人だ。