アニメ『炎炎ノ消防隊』壱の章 全24話を見た

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去年の話題作、

例のごとくAmazonプライムだ。

 

ウォッチリストには入れていたけれど、

随分と放置していた。

 

原作は「週刊少年マガジン」に連載中、

ソウルイーター』を手掛けた大久保篤氏の作品、

アニメは第二期を終えているらしい。

私が見たのは第一期のみだ。

 

謎の人体発火現象により、

突然の焼死におびえながら生きている人類、

 

人体発火が始まると、

「焔ビト」となり自我を無くし周囲を焼き尽くす。

 

それを抑えるために発足された「特殊消防隊」

主人公はそこに所属しながら、

家族を奪った人体発火現象の正体を追う。

 

舞台はつくりかえられた東京、

バチカン市国のように法皇自治する「東京皇国」

神話や信仰を匂わせる描写、

 

「人の闇」を題材にして舞台設定も練られている。

それでいてバトル漫画らしい爽快感、

勧善懲悪のカタルシスが溢れている。

 

消防士を題材とした熱血ものかと思いきや、

その期待は裏切られずに高度なSF要素が盛り込まれている。

 

人体と熱は密接に関わっている。

ミトコンドリアの暴走など諸説あり、

実際に人体発火現象の報告例もあるようだ。

今後はそのあたりにも踏み込んでいくのだろうか。

 

前作が「少年ガンガン」だからか。

 『鋼の錬金術師』に似た雰囲気を感じる。

 

作画もそうだが、

敵は特殊能力をもった人柱を立てて、

世界を破滅に導こうとしているあたり、

大枠の設定なんて酷似している。

 

アシスタント歴があるのかと思いきや、

接点は見つからなかった。

 

オープニングテーマの『インフェルノ

Mrs. GREEN APPLEの代表曲だ。

この曲がまたかっこいい。 

 

よくできた作品だ。

1話を見だしたら止まらなくなった。

 

「悪魔」と呼ばれる力を持ち、

周りから嫌煙されて過ごした幼少期、

それでも亡くなった母の笑顔を指針として、

「ヒーロー」を目指す主人公、

 

脇を固める個性的で魅力的なキャラクターたちも、

生き生きと描かれている。

 

「ラッキースケべられ体質」という、

斬新なキャラ設定、

 

中学の時に部活の練習中、

憧れていた女性の先輩の胸を触ってしまったことを思い出した。

是非とも近くにいて欲しい体質だ。

 

可哀そうなところから始まる主人公、

そのまっすぐさに惹かれて仲間は増えていく。

そういうのが流行なのか。

 

鬼滅の刃』とは違って、

圧倒的な力を持つ主人公が敵を屠っていく印象、

 

この辺りは「転生物」に近く現代的、

「初めから強い」主人公、

 

今の若者たちは、

そこに自分を重ねたがっているのだろうか。

 

まだアニメの第一期しか見ていない。

原作はこの考察とは違う方向に進んでいるのかもしれないけれど、

 

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鬼滅の刃』を見ていても感じたけれど、

時代は一回りして王道のバトル漫画を求めているのかな。

 

「人の助けになりたい」という「信念」と、

人を道具のように扱う「ドグマ主義」

それを対比させるわかりやすい勧善懲悪の構図だ。

 

一世を風靡した『ONE PIECE』は、

海賊でありながら道徳面での「正義」を持っている。

いわば逆説的な構図、

「規律」に対する「自由」の象徴、

それがウケたのかもしれない。

 

「自由」を求める時代の波に乗り、

一気に漫画界の王者へと上り詰めた。

 

今は価値観が多様化しすぎた反動として、

わかりやすい設定が好まれるのかもしれない。

 

なんとも面白いもので、

流行りもののサブカルの中には時代背景が隠されている。

 

作品の持つ力は必要だけれども、

大衆に受け入れられるためには、

「なんかいいよね」という共感、

 

バズるためには、

そういうものが必要な時代になった。

 

作者自身も思いもよらないような爆発的ヒット、

SNS上にはそんな火種が転がっている。

 

コツコツと月給もらって生きる道もあれば、

それを目指して生きるも良しだ。

 

だけれども、

夢を見ながらも地に足付けた土台が求められる。

 

今の若者たちは、

その点しっかりと見据えて生きている人と、

無計画に「何とかなる」と思って生きている人、

「二極化」が進んでいると感じる。

 

社会がケツ持ちをしてくれる時代は終わろうとしているのだ。

自分の将来は自分で切り開かなければならない。

大抵のアニメ作品はそう教えてくれている。

 

さて、『炎炎ノ消防隊

第二期もAmazonプライムであるみたいだ。

続けて見ることにしよう。

 

この冬は『リゼロ』に『約束のネバーランド』に『Dr.STONE

楽しみな作品の続編が目白押しだ。

 

近頃の私はアニメばかり見て、

ゲームばかりしていて、

人と会う機会がどんどん減っている。

 

それはそれで自粛を満喫しているのかもしれないな。

 

この時期に独り身であることの特権だ。

子供がいたら大変なのだろうとつくづく思う。

 

しばらくは、

そういう「強がり」に逃げておくこととしよう。