「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

人は「経験」を信仰する生き物

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自分が積み重ねてきた「努力」や「時間」

人はどうしたってそういうものを信じて生きている。


そしてそれを捨てなければならないことになったら、

大きな痛みを伴うことになる。


だからそうならないように、

「居場所」を失わないように、

例え合理性に欠けていたとしても、

人はそれを防ぐために躍起になる。


そうやって「理不尽」が生まれるのだ。


「間違い」を認められればいい。

それもまた「経験」だ。


そうやって自分の価値観をアップデートする。

人生なんてその繰り返し、


だけれども、

みんな「自分が正しい」って、

そう思いたがる。


積み重ねてきた「経験」

そういう名前の信仰を否定されたくないから、


「生きる」ってことはさ。

「痛み」を伴うものなんだよ。


どんなに完璧を目指したってさ。

完璧になんてなれっこないんだから、


年をとればとるほどに、

「経験」という名前の足かせは、

根付いて離れなくなってしまう。


心は「しなやかさ」を失ってしまうのだ。


人の記憶は都合のいいもので、

「失敗」はすぐ忘れるくせに、

「成功体験」は麻薬と同じだからさ。


人生で勝ち得た一つや二つの「成功体験」


それを大事そうに抱えながら、

いつまでもしがみついて生きている。


価値観のアップデートは大変な作業だ。


だからと言って先送りしていると、

サポート期限が切れてしまう。


「誰も相手にしてくれない」


そうなる前に「痛み」を恐れないでさ。

アップデートの材料を探し続けるしかない。


いつまで経ってもアップデートを繰り返す。

死ぬまで繰り返す。


「痛みを伴わない人生」なんて嘘だから、

色んな「痛み」を経験してそれを血肉に変えていく。


「傷つけるのが怖い」だなんて嘯いているけれど、

本当は「傷つくのが怖い」だけなのだ。


私の「恋愛」におけるアップデートは、

随分前から止まったまま、


表面的なやり取りはだいぶうまくなったけれど、

関係を深めるには至らない。


私は「誠実」にしがみつきすぎている。

そのせいで自分が傷ついて、

傷つくことを恐れて、

 

そればかりか、

かえって傷つけている人がいるのかもしれない。


私が臆病なばかりに、

流れに滞りが生じてうまく回らないのだ。

 

結局は「命の使い方」

 

どこか突き抜けるような一点突破、

それを目指して生きるしかないのかな。

 

いつまでも見える景色は変わらない。

 

それもありがたいことなのかもしれないけれど、

私はそれに物足りなさを感じている。

 

うまく「呼吸」を使いこなせていないのだ。

 

鬼滅の刃』煉獄杏寿郎の言葉、

 

「心を燃やせ」

 

過去に縛られるのではなく、

永遠に続く未来に想いを馳せるのではなく、

「今を生きる」ということ、

 

300億の男となった煉獄さんの生き様は、

それを教えてくれているのかもしれない。