「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

人は暇になると「ロクなこと」をしない

f:id:tureture30:20210206081622j:image

 

テレワークが続くものだから、

単純に時間が増えるのだ。


出勤に割いていた時間は自分のものとなり、

仕事中も多少は時間を自由に使えるようになる。


もちろん勤務時間だから、

仕事は最優先でやっているけれど、

合間に家事を片付けてしまったり、

部屋の掃除をしてみたり、

そういうことをしている。


私が独り身だということもあるけれど、

そうやって生活を効率化していくと、

時間はどんどん増えていくのだ。


だから、

私はできた時間を埋めるために、

アニメやらゲームに時間を割いている。


そして、それにも飽きてきた。


普段とは違う生活を送っているものだから、

人との距離感がおかしくなってくる。


家族がいればきっと、

いつも以上に近づきすぎて、

それに煩わしさを感じるのかも知れない。

 

普段あっている人たちとは、

遠ざかりすぎて、

どう接して良いかわからなくなるのかも知れない。

 

単純にストレス要因が増える。
気が付かない速度で徐々に崩れていく。


昨年のDVと児童虐待の相談件数が、

過去最多を更新したようだ。

 

たとえ良い方向だと感じることでも、

環境が変わること自体がストレスになる。

それは行動に現れてくる。

 

人の心は試されているのかな。


自らの能力を発揮する場を奪われると、

人は「自分の存在価値」を信じられなくなる。


だから身体的弱者に対して「暴力を振るうこと」で、

自分の価値を相対的に上げようとする。


そんなことをしたって、

「人としての価値」は下がる一方なのにね。


「人生の大半は自由時間」


そんなCMがあったけれど、

その「自由時間」をどう使うのか。

とても大きな課題だ。


1度目のテレワークは、

目新しさにウキウキしていたけれど、

2度目のテレワークが続いてからは、

そういう感情は湧かないどころか、

ちょっとしたことでイライラするようになった。


「気持ちがわかる」とはとても言えないけれど、

「自粛」はギリギリのところで我慢していた人たちの背中を押すには、

十分なストレスなのかもしれない。


私が入院していた時に考えていたこと、


「たとえ手足を縛られていたとしても、

喜びを感じながら生きていられるような、

強くしなやかな心を手に入れたい」


今はその時の状況に似ている気がする。


むしろそれが「ニューノーマル」と叫ばれて、

その中でも責任を果たさなければならない分、

ストレスは大きいようにも感じる。


好きなことに割く時間が増えたはずなのに、

なんだか心には虚無感が積もっていく。


こうなる前に、

いっしょにいられる相手を見つけることができていたら、

また違う気持ちでいられたのかな。

そんなことばかり考える。

 

目の前に課題があって、

それにかかりきりで他のことを考える余裕もない。

 

私がライフステージを先に進めていたら、

それはそれで大変でも、

充実した日々を送れていたのかな。

 

過ぎた話だ。

どうしようもない。


もう少し、

きっともう少しのはずだ。

 

出口はもうそこまで来ている。