不敵かつニヒルな笑顔、
「コナン君どうしたの?」
と蘭姉ちゃんに聞かれたときに、
「ん-ん。思い出し笑い」と答えるコナン君、
裏では真相に近づいていることを、
ほくそ笑んでいるのだ。
「思い出し笑い」の半分は、
「嘲笑」を誤魔化すための言い訳なんじゃないかな。
誰かのバカみたいなところを見てしまったけれど、
表立ってバカにするわけにはいかない。
だから「ん-ん。思い出し笑い」ってさ。
とりあえずそういうことにしておけばいい。
「思い出し笑い」
そもそも現実にそんなことってあるのだろうか。
私の人生を振り返ってみて、
「思い出し笑い」をした経験を思い出すことができない。
何かをきっかけにして、
「そういえば笑い」というものはある。
だけれども、
きっかけもないのに脳内で何かをこねくり回して、
急に笑い出して「思い出し笑い」をする。
普段からどれだけ頭の中が笑いに包まれているのだろう。
思い当たらないのは私だけだろうか。
皆さんは「思い出し笑い」を日常的にしているのだろうか。
逆に私の脳内が殺伐としすぎていて、
「思い出し笑い」もしないくらいヤバいのだろうか。
そもそも、
「急に笑い出す人」をあまり見たことがない。
加えてその理由が「思い出し笑い」
そういう人に出会った記憶がない。
もしかしたら、
「思い出し笑い」をする人は、
コナン君くらいしかいないのではないだろうか。
いや、コナン君ですらも、
「ほくそ笑み」を誤魔化しているだけか。
それはさておき、
笑いはメンタル不調の改善に有意に働くらしい。
私も1時間に1回くらい、
「思い出し笑い」をするような生活をしたいものだ。
私は別の意味でお花畑だけれども、
頭の中が「笑い」であふれていたら、
なんとも幸せそうだ。
イライラしたら、
頭の引き出しからネタを引っ張り出して「思い出し笑い」
舐めたマネをされたときも、
舌打ちの代わりに「思い出し笑い」
最強だ。
おそらく怖がって誰も近づかなくなるな。
昔何かの番組でやっていたけれど、
「科学的に考えた最も面白いネタ」と言うものがあった。
脳科学者やら心理学者やらが議論を重ねたうえで出来上がったもの、
何も知らされていない人たちを結構な数集めて、
フォーマルな恰好をした人が急に登壇するや否や、
「私は人一倍性欲が強いです」と一言だけ叫んで捌けていく。
そういうものだった。
結果は当然のことながら「大爆笑」とはいかずに、
「しーん」と静まり返る。
笑いと言うものは難しいのだ。
だから急に「思い出し笑い」をする人がいてもおかしくはない。
笑いのツボは人それぞれなのだ。