これは両チームのファンにとって驚きのトレードでしょう!
ヤクルトファンの私は思わず「マジか!」と口にしてしまいました。
開幕1ヶ月を切ったこの時期に!
と言う思いも去ることながら、
それよりもそのメンツです。
ヤクルト・廣岡大志は23歳で期待の内野手、
巨人・田口麗人は25歳で実績十分の左腕、
推定年俸7000万の田口と同1600万の廣岡、
格差トレードと言えます。
しかし両チームの思惑が一致した形、
坂本の後釜としてスケールの大きい遊撃手を確保したい巨人と、
先発投手の中でも左腕が深刻なほど手薄なヤクルト、
二人がどのような成長線を辿るかはともかくとして、
意図のわかる良いトレードだと思います。
まずはヤクルトの廣岡、
ネクストブレイク常連の選手、
オコエ世代での実績は野手として一番ですが、
なかなかレギュラー定着には至りません。
細身ながらパンチ力のある打撃、
安定感はありませんが守備にも光るものはあります。
ヤクルトファンは毎年、
「廣岡がショートで独り立ちすれば大きい」と期待、
ネーム入りのユニフォームを着ているファンも多く、
個人の応援歌まで作成されています。
2019年には初の二桁本塁打を放ち、
昨年も試合数の少ない中で8本の本塁打を放ちました。
昨年は同世代の森下が大卒でカープに入団し新人王、
まだまだ大卒ならば今年が2年目の年です。
それで二桁本塁打を放っているわけですから、
実績としては悪くない。むしろ世代の筆頭です。
「徐々に」ではありますが実績を積み上げて、
いよいよ「今年は来るか!」と言う時に電撃トレード、
正直、寂しい思いはあります。
だけれども、
環境が変わることで化ける可能性は十分にあります。
巨人のフロントから見ても、
そういう期待があってのトレードでしょう。
対する巨人の田口、
これは廣岡の流出と同じくらいに衝撃でした。
「マジで田口もらえるの!」って、
私の中ではコントロールの良い投手というイメージです。
高卒で若いうちに出てきて、
「行く行くはエース左腕か」と言うくらいの投球をしていました。
4角をしっかりと突かれて手も足も出ない。
そんな完成度の高さを感じました。
日本代表にも選出されていて、
先発のみならずリリーフでも実績を積んでいます。
確か昨年の日本シリーズでも登板したバリバリの1軍戦力です。
成績が落ちたとはいえ、
まだ25歳ですからね。
神宮と同じく狭い東京ドームで結果を残しているのも好材料です。
※本塁打PFは圧倒的に神宮の方が高いようです。
派手さはありませんが堅実で大崩れはしない印象、
まさに計算できる投手です。
そして何より巨人で培った経験、
シーズン通して主力として優勝争いを続けてきた経験は大きいです。
今はケガでキャンプを外れて別調整とのことですが、
活躍をとても期待しています。
さて、いよいよオープン戦が始まるというこの時期、
二人は直前まで知らなかったみたいですね。
ヤクルトからすれば実績のある投手が欲しいところ、
比較的充実したショート、サードの若手を放出しての獲得は納得できます。
巨人は将来を見据えてロマンあるショートを獲得、
山田2世との触れ込みだった廣岡を坂本2世へと育てる。
戦力は充実していますからね。
廣岡は良くも悪くもマイペース、
国歌斉唱の時に素振りをするという強心臓ですからね。
どのチームでも自分を見失わずにやれるでしょう。
新天地での活躍を楽しみにしています。
そして田口には先発の柱として活躍して欲しい!
ヤクルトには左で似たタイプの石川がいます。
彼の後を継ぐというか、一緒にと言うか、
ともかく「ヤクルトの田口」として活躍して欲しいです。
両選手にとって、
またチームにとっても、
最高のトレードとなるといいですね。