「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

周りのやる気を奪う「マニック・ディフェンサー」について

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面白い記事を読んだ。

"本気出してないだけで本当はすごい"「万能感タイプの人」の踏んではいけない4つの地雷 増加するマニック・ディフェンサー | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

いわゆる「ダーク・トライアド」

人間の3大邪悪特性の一つである「ナルシシズム

 

私もこの気質が強いことは自認している。

私はこうして記事を書き続けることで「自己顕示欲」を満たしているのだ。

誰かに認められたいという気持ちを発散することで「実存の不安」を解消しようと躍起になる。

それが私が書き続ける理由だ。

 

幸いなことに私は「自分の弱み」を曝け出すことを厭わない。

それどころか、いくら虚飾の自分を演じ続けたところで、そこには何も価値がないと思っている。

 

己の本質を探るための旅路、

私にとって「書くこと」は、そういう意味合いが強いのだろう。

村上春樹さんに言わせれば「書くことでどこかにたどり着くことはない」とのことだけれども、「書かずにはいられない」から書き続けている。

 

さて、「マニック・ディフェンサー」

「幼稚的全能感」を捨てきる切ることができずに「子供大人化」する現代人、

なまじ高学歴なほど多いのかもしれない。

挫折を知らないからそういうことになるのだ。

 

少し前に「愛着障害」 という言葉が話題になったけれど、

自分で自分の愛し方がわからない。

そういう人が増えているようだ。

 

現代版の「死に至る病

キルケゴールの著書に倣って、そう定義づけている面白い本もあった。

 

「大丈夫」「大丈夫」って、

「居場所」を求めて彷徨うゾンビたち、

 

誰かとの競争に勝ち続けることによって一定の地位を獲得して生きてきた。

 だから、誰かと比べることでしか自分の存在価値を認めてあげられなくて、

 

「大丈夫」「大丈夫」って、

過去の栄光にしがみついて「失敗」を「失敗」と認めてあげられなくて、

 

「ダメな自分」を受け入れてしまったら、どこにも「居場所」がなくなってしまう。

そうやって正体不明の何かに怯えて、自分を虚飾で飾り立てて生きていく。

 

「大丈夫」「大丈夫」

「まだできる」「やらせてください」って、

誰かに「自分の存在価値」を預けてさ。

認められることに必死なのだ。

 

残念なことに必死になればなるほどに、

周りの人たちは引いていく。

 

「あっ、こいつはヤバい奴だ」って、

そうやって孤立して八方ふさがり、

 

別の居場所を見つけてはみたけれど、

そこでも「失敗」を認めることができずに、

「ダメな自分」を虚飾して「ヤバい奴認定」をされ続ける。

 

「何に怯えているのかな?」

 

成功し続けなければいられない環境なんてさ。

どう考えてもまともじゃないでしょ。

 

あなたがそう思い込んでいるだけで、

本当はそんな場所じゃないんじゃないかな。

 

「ダメなところ」を曝け出して、

「手伝って」って頭を下げて、

「ありがとう」と感謝を忘れずにいて、

困っている人がいたら自分も手を差し伸べる。

 

周りは敵ばかりだと思い込んでさ。

「弱み」を見せたら付け込まれると思い込んでさ。

神経すり減らして、健康を害して何がしたいんだか、

 

もっと「自分で自分の存在価値」を認めてあげられればいいんじゃないかな。

そこさえしっかりと確立してしまえば、

それだけで「生きるに足る」十分な理由になる。

 

「自分の人生を愛する」

人生の課題というのはそこに詰まっているんじゃないのかな。

 

さて、私は「私の人生」を愛することができているのだろうか。

自分の「性」を肯定することができずに、

そのきっかけとなった相手に対してイライラばかりしている。

 

偉そうなことを論じてきたくせに、全く「なっちゃいない」のだ。

私の自意識はどうしても「性としての劣等感」に向いてしまう。

 

「誰からどう見られたっていいじゃないか」

そう考えるのは楽だけれども、実践することは難しい。

 

だけれども、誰かと比べ続けた先の人生に希望などあるはずがない。

 

「自分になる」ということ、

それが何よりも難しいけれど、成さねばならない人生の課題なのかな。