確か『クロノ・トリガー』というゲームに出てきた概念だ。
ゲームを一度エンディングまでクリアした後に、
強さはそのままで初めからやり直す。
今流行りの「異世界転生もの」なんてものは大体こんな感じ、
死ぬことで手にしたチート能力を元手に、転生先の異世界で英雄になったり、悠々自適に暮らしたりするという筋書きだ。
最近思うこと、
なにも「異世界に転生しなかった」としても、
経験を積むほどにこれに近い状態になっていくんじゃないのかな。
今いる場所を一歩抜け出してみたら全く通用しない。
そんな経験しか積んでこなかったのならば、環境が変わった時に侘しい思いをするだけだ。
人生100年時代と言われて久しい。
セカンドライフは「おまけ」ではなくなってきている。
そこでのQOLをあげないと、
「満たされた最後」というものを迎えることは難しいのだろう。
色んな場所に顔を出してさ。
首を突っ込んでみてさ。
たくさん経験をしてみればいい。
ここ最近の私は「コロナ禍」で停滞感に苛まれているからか、
「変化」に対してポジティブに捉えている。
新しいことがあれば手を挙げて、
うまくいかなかったら次につなげて、
その繰り返しで経験値を貯めていくのだ。
私は決して始めてやることでもうまくこなせる天才でない。
だけれども、コツコツと積み重ねた経験値を上手いことステータスに割り振る力はそれなりにあると思っている。
私みたいなタイプは回数こなさないと精度は上がっていかない。
だから地道に原資を増やしていくしかないのだ。
余裕があるときこそ挑戦するチャンス、
少し前までは手持無沙汰なくらいに余裕があった。
「ちょうどいいストレス」
折れてしまわないくらいの絶妙のストレス、
自らにそれくらいの課題を与え続ける。
その繰り返しの中で「成長」というものがあるのかな。
今回の私、
少し動いてみたら、大きな渦に飲み込まれてしまった。
環境は大きく変わりそうだ。
気が付くと地球の裏側に飛ばされてしまったような気分だ。
かなりギリギリのストレスだったようにも思うけれど、
何とかメンタルをやってしまうことなくここまでたどり着いた。
ここからはまだ2つも3つも山が残っている。
最初の山を越えただけ、
私自身がさらに成長していかなければいけないと強く感じる。
「強くてニューゲーム」
これまでの私はそれなりに経験値を重ねてきた。
持っていた「装備」は手放さないといけないかもしれないけれど、
レベルはそのままで新しい環境に飛び込むことができる。
「装備」に頼って生きてきたわけではない。
むしろ「装備」を使いこなせるように自分を鍛えてきたつもりだ。
だからここから先は「強くてニューゲーム」
新しい環境に飛び込んだとしても、
私の中に積み重なった経験値は奪われない。
必要なステータスは変わってくるだろうから、
足りない部分の補強はしつつも、通用する部分を武器にして、まずは信頼を勝ち取るしかないのだ。
この年での転職、
求められるものが大きいことはわかっている。
だからこそのチャンス、
もう一回り大きくなるためのチャンス、
甘えてしまうことの増えた今の環境から飛躍するチャンス、
人生を楽しむためのチャンスなのだ。
そう捉えて進んでいこう。