「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

色んな分岐点

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何度か書いてきたが、私は転職を決意した。


この決断に至るまでは脳みそがとろけてしまいそうなくらいに悩んだし、

コロナ禍にも関わらず色んな友人を捕まえてはカフェやファミレスで相談に乗ってもらった。


先輩だろうが後輩だろうがなりふり構わず「相談に乗ってくれ」と捕まえる。

この手の私の行動力や自己開示を厭わない姿勢はなかなかのものだと、我ながら賛辞を贈りたいくらいだ。


この決断に至るまでにはたくさんの分岐点があったように思う。

今回動き出した理由は「停滞感を打ち破るため」

そんな曖昧なものだった。


今の職場に度し難いような不満はないどころか、毎日名残惜しさを感じている。

 

「停滞感」に耐えられずに風車にフッと息を吹きかけてみたら、どうやら電子モーターのスイッチが入ってしまったらしく、自立式に回転速度を速めていって、それに巻き込まれた形でここまで来てしまった。

そんな印象だ。


一度目の転職は明確な理由があり、今の職場に決まった時には爽快感と高揚感があった。

 

コロナによる制約もなかったものだから、有給消化期間には1週間宿も決めずに放浪の旅をしたり、

海外に一人で行ってみたりもした。

「行動力」という点で私が最も充実していたのはこの時期だったと思う。


そこから転職して、手放すことの下手だった私の気質と仕事の転機、プライベートの転機が重なって、

一度メンタルをやってしまった。

そしてその数年後には体の病気で入院することになった。

今ではなんともないけれど、下手したら死ぬと言われての緊急入院だった。

 

その他にも「クソ女」さんと取り巻きとの攻防戦や、出張先でのロマンスなど色々なことがあった。


どこかの分岐点で違う選択をしていたら、おそらく今回の転職には至らなかったと感じる。


振り返ってみると、この決断に至るほうがレアケースで、これまでの私の価値基準に則り決断を行うならば、十中八九は転職しなかっただろうと思うほどだ。


私も変わってきているのだろう。

客観的に見るとそう判断せざるを得ない。


具体的な分岐点、


分岐点1

おそらく去年までに婚活が上手くいっていて、私が結婚をしていたら、おそらく転職を考えることはなかっただろう。

居心地よく、それなりに評価してくれる職場から一歩を踏み出す道理はない。

子供を考えていたら尚更だ。

だけれども、私にそのような未来は訪れなかった。


分岐点2

もしも「クソ女」さんが居座っていなかったら、もしかしたら転職を考えなかったかもしれない。

お互いが意図的に避け合ってほとんど関わることはないのだけれども、時折存在を認識するだけで地味にストレスだ。

トラウマ級に不誠実な仕打ちを受けたものだから「生理的に無理」という感情は拭えない。

直接的な転職理由とは全く思っていないけれど、どこか私の中に残るモヤモヤ感、

少しは今回の決断を後押ししているのかもしれない。


分岐点3

もしもテレワークにならなかったら、私がここまで「停滞感」を感じることはなかったかもしれない。

面接の多くはテレワーク後にそのまま自宅でwebで行った。

テレワーク期間が長かったからこそ、カジュアルな形で選考がトントン拍子に進んだ感は強い。

テレビCMではやたらと人材会社のものが流れるようになったから、おそらく私のように「停滞感」を感じて動き出すという人は増えているのだろう。


分岐点4

上司と2人で外出する機会があった時に、転職を考えていることを相談するか悩んだ。

結局、話すことなく終わったのだけれども、あの時に相談していたら決断は別のものになったかもしれない。

 

 

他にも細かいことを挙げればキリがないけれど、色んな選択と積み重ねた結果、私は今回の決断に至ったのだと感じる。

そしてここに至るルートは結構なレアケース、


「市井の人」で「小市民」

「無難な選択」を繰り返すことが常だった私、

自分でもこの決断を驚いているくらいだ。


それほど「変わりたい」と思ったのか。

それとも既に「変わっている」のか。


いずれにしても、今回の私の決断が間違っていなかったと思えるような未来にしたい。

 

そう切に思う。