従業員のメンタルヘルス改善を促す目的で、
少し前から企業に義務付けられているものだ。
その結果、私は毎年「ストレスが高め」だということで産業医との面談を勧められている。
その環境から転職をしたわけだけれども、
今のところは前の何倍もストレスを感じている。
設問を思い起こしてみると、そもそも「高ストレス者」に当たらない人っているの?と思っていたけれど、
調べたら「高ストレス者」に当たる人は全体の15%ほどしかいないらしい。
「マジか」って、そのことに驚いた。
私の場合はパニック障害をやった経験があるから、
日常的に身体的不調として現れやすいのだろう。
「不眠」や「不安感」といったものがたまに訪れる。
その辺りが「ヤバいやつ」と判断されて「高ストレス判定」となるのかもしれない。
だけれども、あの基準で15%しか「高ストレス者」にならないというのは、
「平和なんだな」と思った。
若い世代だけでなく現役全世代を対象としているはずだ。
そうなると自然と割合は40代以降のほうが多くなる。
そんなに皆さん「体の不調」を感じることなく生きているのだろうか。
「調子の良い日のほうが少ない」
私の周りではよく聞くけれど、それは数字には表れないのか。
それとも、何かカラクリがあるのだろうか。
企業としては自ら面談をしたいとの申告がなければ、
その社員が「高ストレス者」であることを知る術はないみたいだ。
そもそも、産業医と面談をしたところで何か変わるのだろうか。
それほどまでに「話を聞いてくれる人」が周りにいないということだろうか。
「高ストレス者」と判定を受けた立場だけれども、面談を受けようとは全く思わない。
それは私が「なんちゃって高ストレス者」だということか。
なんだか「ストレスチェック」を義務化していること、
「産業医との面談」を解決策に据えていること、
周りに「自身の抱えるストレス」を吐き出せないこと、
どれを取ってみても「社会の闇」を感じる。
人の心は分断されてしまったのかな。
「繋がりの深さ」よりもその「数」がステータスになる時代、
本音をぶちまけようものならば、
それがデジタルタトゥーとなって一生付きまとう。
定期的にストレスをチェックしないといけない時代、
「寛容じゃないな」って思う。
「優しくないな」って思う。
人は自分たちを守るために作り上げたコミュニティに傷つけられながら生きているのだろうか。
「もっと緩くていいんじゃない」って思う。
「もっと優しくなろうよ」って思う。
なんだか「人の悪意」って怖いね。
リアルを感じられなくなって、
「人の痛み」に鈍感になっていくうちに、
人は人ではなくなってしまうのかな。