「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「毎朝嫁と散歩しているんですよ」と言われた話

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前に記事にしたけれど、去年結婚した後輩くん、

 

一緒になるまでは色々あったけれど、奥様の尻に敷かれながらもうまくやっているようだ。

 

夜は時間が合わないからそれぞれみたいだけれども、朝に二人の時間をとっているらしい。

 

奥さんとも何度か会っている。

だから二人が散歩する姿を想像できるのだけれども、なんだか「いいな」と思った。

 

付き合っていた時からすれ違いは絶えず、

何度も相談に乗ることもあったけれど、

結局、二人はそれでも毎日LINEでやりとりを続けていたそうだ。

振り返ればそれって相性が良かったのだろう。

 

私も婚活に勤しんでいた時は女性たちとやりとりを続けていたけれど、とても「毎日」とはいかなかった。

そして毎日続いていた相手とも、関係が先に進むことは無かった。

お互い気を使いながら続けていたのかも知れない。

 

おそらく私は女性と恋愛関係を構築するスキルが抜け落ちているのだろう。

 

結婚を意識する前までは、あらゆる関係で女性を過度に意識することなく過ごすことができた。

 

自分で評するのもなんだが、普通に生きているだけでも年に一度か二度くらいは女性からアプローチらしきものを受けていた。

だから、少なくとも内面を深く知り合うまでは、女性との距離を縮めることに問題なかったのだろう。

 

問題はそこからなのだ。

もう15年近く女性と交際しておらず、恋人関係というものがどういうものなのかもわからない。

 

リハビリのような形で一昨年は10数人の女性たちとデートを重ねたけれど、心から惹かれた女性は一人だけだった。

その女性とは手を繋いで帰った日を最後に関係が途切れてしまった。

 

それが最後のロマンスか。

その後も何人もの女性たちと会い続けたけれど、

積極的に関係を進めたいとは思わなかった。

おそらく消極的な私の態度に愛想をつかせて女性たちは去っていく。

 

私は何度この手の記事を書けば気が済むのだろうか。

 

今は「転職」という体のいい目隠しを作って、その中でがむしゃらに生きているつもりになっているけれど、

課題は根本的には何も変わらないのだ。

 

そこをクリアしない限りは、おそらく私のブログが根本的に形を変えることはないのだろう。

 

私のしていることは、いたずらに課題を増やしているだけ、

他のことに夢中になることでそもそもの課題から目を背けているだけ、

先に進んだ気になっていても、先になど進んでいないのだ。

 

この課題を手放すことができれば、おそらく私は楽になれるのだろう。

だけれども、どこかに欠落感を感じながら生きていくことになるのだろう。

 

思えば、目の前に選択肢があった時は決まって、結婚や恋愛とは遠くなる方ばかりを選んでいる。

冷静に振り返ってみると、私は無意識的には結婚をしたくないのかもしれない。

 

ずいぶん前からその事実に気がついているけれど、そこに抗っているふりをし続けているのだ。

 

ちょうど30を過ぎた頃、世界の見え方が変わってしまった。

そして、その歳に女性からひどい裏切りにあった。

 

出会いだけ重ねてきたけれど、結局、心はそこから前に進めていないのかもしれない。

 

逃げて、逃げて、逃げて、

その結果として私は思いもよらないところまで来てしまった。

それはそれで責任を取らなければならない。

 

「毎朝嫁と散歩しているんですよ」

 

そこに「ほっこり」すると同時に、

どこか置いてきぼりにされてしまったような寂しさを感じる。

みんな先に進んでいくのだ。

 

「まだ大丈夫」って言われ続けてきたけれど、

最近は言われなくなってきた。

 

ここ数年で周りはどんどん結婚していった。

男性の生涯未婚者は現在4人に一人ほど、

 

将来はもっと増える予想らしいけれど、

私はそっち側の人間なのかもしれない。

 

私は逃げているのだろうか。

何から逃げているのだろうか。

 

その正体がわからなければ、

何も変わらないのかもしれない。