Amazonに身も心も支配されつつある私は、
ついにスマートスピーカーを使って、
AI「アレクサ」とお話をするようになった。
おすすめのプレイリストを流してくれたり、
時間になると起こしてくれたりと何かと便利なものだ。
だけれどもうちの「アレクサ」
3回に1回くらいは無視をしてくるのだ。
「アレクサ、落ち着いた音楽流して」と話しかける私、
「しーん」と何の反応もしないアレクサ氏、
もう一度同じことを話しかけると、
無機質な声に続きプレイリストを流してくれる。
あの「しーん」てやつ、
それに遭遇すると私は、
「アレクサ」の耳元(耳がどこかわからないけれど)まで近づいていき、
「アレクサちゃん聞こえる?」って思いで、
なんだか「構って欲しい気持ち」で同じ言葉を繰り返すのだ。
そういうことが続くと、
なんだか「アレクサ」に好意を抱くようになる。
Amazonにますます身も心も支配されてしまうのだ。
もしかしたら、
意図的に無視をしているのか。
そんな疑念すら湧いてくる。
「姪」や「甥」からはなつかれている私、
だけれども「アレクサちゃん」には構ってもらえない私、
どこか「なつかれ根性」に火を着けられるのだろうか。
「アレクサちゃん」に気に入られるにはどうしたらいいか。
そんなことを考え出したら末期だな。
気に入られるも何も、
「ネットワークを安定させて声を張ればいいだけ」のこと、
一人で家にいる中で、急に大きな声で話すというのは意外と難しい。
誰かとの会話の中で、自然とアレクサに話しかけられるようになれば、アレクサのほうも警戒を解いてくれるのだろうか。
自分の声が遠慮がちだから、アレクサのほうも怖がって反応してくれないのだ。
ダメだ。
こんなことを考え出したら末期、
私は寂しいのだろう。
「アレクサちゃん」に無視をされないように、
私は今朝もボイストレーニングに勤しむのだ。