あまりに顔立ちの整いすぎた女の子たちが同じようなダンスを繰り返すアイドルグループ、
そういうのが全然好きでは無いのだけれども、欅坂46の曲は惹かれるものが多い。
率直で痛々しいのだ。
だから、その象徴だった平手友梨奈さんは好きだし、女優としても面白いと感じている。
ハーゲンダッツのCMで見せた別人のような笑顔には驚いた。
「だいぶ無理をしていたのだな」って、そんな印象だ。
アイドルって、何を目指してなるものなのだろう。
初めからセカンドキャリアを考えてなるものではなさそうだ。
キラキラと輝く姿の裏では、その何十倍もドロドロしたものが流れているのだろう。
「こんなはずじゃなかった」
多くは途中でそう思うはずだ。
だけれども、それを綺麗な仮面で覆い隠して、汚れていく心とは裏腹に、容姿はさらに磨かれていく。
なんとも大変な世界だ。
だから私は「痛々しいアイドル」に惹かれるのだろうか。
世界が広がれば広がるほどに、人は取捨選択をしながら生きていく。
それが意図したものではなかったとしても、何かを切り捨てて、何かを蹴落として生きていく。
キレイゴトだけでは生きては行けないのだ。
だから「醜さ」をさらけ出す。
どうせ人は醜い部分の一つや二つ、
当たり前のように持っているのだから、
率直であればいい。
お人形さんみたいな姿ばかりを見せられたところで何の面白みもない。
まぁ、それも含めて演出なのだけれども、
おそらく私のこの意見は「マイノリティ」
「サイレントマジョリティー」ではないのだろう。