「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「攻略法」の溢れた世界で価値のあるものは何か

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少し検索すれば大抵の解決策は見つかる時代だ。

Youtubeをちょこっと調べようものならば動画付きで懇切丁寧に説明をしてくれる。

関連動画のおすすめまでしてくれるというおまけつきだ。

 

人類の作り上げる「ナレッジ」はどんどん大きくなっていく。

人間の三大欲求を凌駕する欲求として「知的好奇心」を挙げる時代へと進んでいくならば、マズローの五段階欲求理論は崩壊することになるのだろうか。

 

ホモ・サピエンスは道具を作り出すことで、環境から淘汰されずに生き抜いてきた。

その「道具」が「集合知」いわゆる「ナレッジ」に通じていることは間違いない。

人類は「生き抜くため」に情報をどんどん拾い集めてきたのだ。

 

その時代もかなり成熟して「攻略法」の溢れかえる世の中、

「攻略法」の通りに再現した結果に満足をしては留飲を下げる人類、

これで満足してしまって大丈夫なのだろうか。

 

「体験」の持つ価値は大きくなる一方だ。

 

少し前に記事にしたけれど、人は「物」にお金を掛けなくなり、「体験」にお金をかけるようになった。

大きな価値観の転換と言って差し支えないだろう。

 

それを逆手にとって急成長したのが「ソシャゲ」なのかもしれない。

「ソシャゲ」にいくら課金しても形には残らない。

にもかかわらず、人は自尊心を満たすために際限なく課金するのだ。

それは「体験」を購入する行為に該当するように思う。

 

「リアルな体験」は相変わらず価値を高めている。

ライブや野球観戦は大人気だ。

 

みんな少なからず気がついている。

自分が「感動」したものほど人生にとって価値のあるものはない。

 

感動に至るまでの過程は人それぞれだ。

そして価値観は多様化している。

 

生きている実感を掴むために、人は時を消費していく。

その積み重ねの中で、自らの人生を肯定できるようになっていく。

単純にそれでいいのだ。

 

結局、人はドーパミンやらアドレナリンやらに支配されているのだろうか。

「感動」というものは普遍的な価値なのかもしれない。

 

「感動」を軸に生きていく時代。

これからはそっちの方向に進んでいくのかな。

 

人類の終着点はどこにあるのだろうか。