「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「思い通りに行く環境」に身を置いていると、知らずのうちに人間ダメになる

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転職をして、私を取り巻く環境は大きく変わった。

「思い通りに行く環境」から「思い通りには進まない環境」への変遷。

確信を持ってそう言えるくらいに、大きく環境が変わったのだ。

 

前の私は、少し傲慢で自信家なところがあったように思う。

「誠実」を心がけていても、相手の要求がめんどくさいものだった場合は、それを突っぱねるくらいの立場にはあった。

 

そうなると、相手が私に合わせて提案を持ってくるようになる。

その繰り返しの中で、苦労を遠ざけるようになり、面白い仕事にばかり注力していたように感じる。

 

今はそうは行かない。

とにかく言われたことを言われた以上のクオリティで完成させる。

それでも、完成後に要求が変わり、やり直しになることも珍しくない。

そして、私はそれを受け入れるしかないのだ。

 

そこに身を投じて感じること。

 

それまでの私は、自ら「成長の機会を奪っていたのだな」と思う。

人は苦労を避けるようになると、そこで成長を終えてしまうのだ。

 

今の環境は、確かに大変だけれども、間違いなく私に成長をもたらしてくれている。

そして、止まっていた歯車が動き出したように、私に「新たな出会い」までもたらしてくれた。

 

付き合っている彼女とは、仕事とは全く関係のないルートでの出会いだったけれど、私が一歩を踏み出したことによって、今まで動かしていなかったものが動き出したことによる出会いだという実感はある。

 

時間はかかったけれど、長いモラトリアムを経て、私の人生はまた動き出したのだ。

 

その速度があまりにも速過ぎて、今はついていくだけで精一杯だけど、落ち着いたら、私は幸せを噛み締めるのだろう。

 

心から信頼できる、これ以上は無いであろうパートナー。

私は彼女のことをそういう存在だと信じている。

そう信じることが、彼女が私を選んでくれたことに対する誠意に他ならない。

 

これから先の人生は、ますます思い通りには行かないことばかりだろう。

だからこそ、それを成長の機会と捉え、私たちは力を合わせて進みたいと思う。

 

私は、私が思っている以上に「退屈に耐えられない人間」なのだろう。

だから私はこれからも、自ら進んで苦労に飛び込んでいくのかもしれない。

 

そして、彼女にも同じようなところがある。

私たちは、最大限に人生を謳歌しながら、悩み、苦しみ、そして楽しみ、喜んで生きていくのだろう。

 

新たな環境が少しずつ板についてきた。

そう思ったら、また新たな新生活が幕を開けそうだ。

 

大変なことばかり。

だけれども、それがありがたい。

今はそう思えるのだ。