「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

結局は人とのつながりで「満たされる」

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「自尊心を損なわれるようなこと」が続いていたから、

しばらくは常にイライラしながら過ごしていたのだけれども、

人とそれを共有することで、それが軽減された。


「私も単純なものだな」


色々なことを難しく考えて言語化することで、

感情をコントロールしているつもりになっていたけれど、

結局のところは「一人でできるコントロール」なんてたかが知れている。


人の気持ちというものは、

人とのつながりの中で「満たされる」ものなのだ。


「必要とされている」


そんな実感に触れられることで、

人は「居場所」を獲得する。


その「居場所」が不確かなものになるから、

人は不安を感じるのだ。


結局はそれぞれがどこかに「居場所」を確保すること、

それ以上の「精神安定剤」は存在しないのかもしれない。


「居場所」が確かになると、

人は「領土」を広げだす。

それを広げれば広げるほどに「自尊心」は満たされる。


「生きる」ってことはさ。

「居場所」の奪い合いなのかな。


BUMP OF CHIKCEN『カルマ』


ガラス玉一つ落とされた 落ちたとき何か弾き出した

奪い取った場所で 光を浴びた


存在が続く限り 仕方ないから場所を取る

ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない


心臓が始まった時 嫌でも人は場所を取る

奪われないように 守り続けてる


この曲の終わりはこう結ばれる。

「僕らはひとつになる」


「居場所」を奪い合いながらも、

どこかでつながっている。


相手の「醜さ」を見て感じる安堵、


「自分だけではないんだ」って、

「カルマ」を共有することで得られる安堵、


個体は別々に分かれていても、

我々は根っこの部分ではつながっているのだ。


同じように不安を感じ、

同じように苦しんで、

同じようなことで悩みながら生きている。


だからこそ「わかりあえる」のだ。


「権利」ばかり主張してさ。

「居場所」を守ろうとして傷つけてさ。


「居場所」が奪われたと途方に暮れてみたり、

「居場所」がありすぎて手に負えなくなってみたり、


面白いものだね。

人間ってものは、


心から満たされる空間が一つあればいい。

だけれどもそれもいつまでも続くとは限らない。


どこにいたとしても、

誰といたとしても、

たとえ手足を縛られていたとしても、

調和の取れた空間を作り出す技術、


それが「悟り」ってやつなのかな。


そこに至るには程遠いけれど、

せめて居心地の良い場所の一つくらいは、

しっかりと確保しておきたいものだ。