始まったばかりの7月だが、
既に休日の予定は埋まっている。
ちらほら空いてはいるが、
おそらくすぐに埋められてしまう。
誰に埋められるかって?
もちろん私の彼女にだ。
将来に向けて決めなければならないことだらけだから、彼女は次々に予定を入れていく。
何とも頼もしいパートナーだ。
もはや、私の秘書のように休日の予定を管理してくれる。
私は予定の時間に予定の場所に行けばいい。
そこで予定通りやるべきことをこなして、彼女にご飯をご馳走する。
それだけで彼女の笑顔を守ることができるのだ。
はじめは「二人だけの世界」だった。
そこから「同じ方向」を見て進むようになった。
だけれども、思えば私たちは、お互いに向き合う関係ではなくて、はじめから同じ方向を見ていたのかもしれない。
だから、新生活に向けて行動を起こしてからも違和感はほとんどない。
それどころか、私は彼女と周りの関係を微笑ましく思うし、彼女は私の対外的な姿勢を見て、頼もしく思うらしい。
もしかしたら私にとっての彼女は、
35億に広がる可能性の中でもトップクラスに相性が良い人なのかもしれない。
結婚に向けて進んでいるのに、いまだにプラトニックな関係を続けている。
しかも、そこにお互い違和感を感じていない。
おそらくそれは一般的ではないはずだ。
男女としての関係を通り越して、既に家族に近い関係にある。
関係の成り立ちが紹介だったのだから、その辺りはそうなるのだろう。
「割り切った関係」というわけではない。
お互いがお互いを人として大事に思っているし、適度に気を遣いながら過ごしている。
伊達に年を取ってはいない。
その辺りはちゃんと大人だ。
私も彼女もきっと、多くのところで他人に合わせることを苦と思わないのだろう。
お互いの「譲れない部分」は重なりが大きいから違和感がない。
そして、その他の部分では、お互いがお互いに寄り添うことができる。
何とも理想的な関係だ。
自分でも驚くくらいに相性の良い相手と出会えたことになる。
私と彼女は、この7月に大事なイベントをいくつも控えている。
関係はどんどん先に進んで行く。
暑い夏にも負けないくらいに、
熱く絆を結んでいきたい。
7月は大変だ。
でも、楽しみだ。
笑顔で「忙しい」と言い続ける時でありたい。
それくらい心に余裕のある7月を目指そう。