あまり有名ではないかもしれないが、
私がミスチルでトップクラスに好きな曲の一つだ。
アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』でこの曲を聞いたときは衝撃的だった。
このアルバムがまた名盤だ。
『youthful days』→『ファスナー』の流れが素晴らしい。
もはや何度聞いたかわからない。
さて『ファスナー』
エロチシズムに包まれながらも人間の本質を鋭く突く歌詞。
何度か記事の題材にもしたことがある。
いわゆる「ペルソナ」の話。
誰もが背中にファスナーを持っている。
そのファスナーを巧妙に隠しながら、
着ぐるみを着て生活しているのだ。
「人なんてみんなどこか少しずつおかしい」
だけれども、そのおかしな部分を惜しみなく晒すわけにはいかない。
だから、普通の顔をして、普通の生活をしているのだ。
清楚なあの子の夜の顔は、全くの別人かもしれないし、
チャラそうに見えるあいつが、実はこの上なく硬派だということもある。
みんなキャラクターを演じながらコミュニティを渡り歩いて、
コミュニティに合わせて新たなキャラクターを作り出す。
そうやって、いろんな場所で、いろんな顔をして生きている。
よく見ると、ほら、巧妙に隠しているようだが、
愛しいあの子の背中にもファスナーがついている。
中身はどのような姿をしているのか、
表からそれを知る術はない。
Mr.Children『ファスナー』
公式ではないがクオリティがすごい。