
プレゼンの時に、あえて自分や自社の「弱み」を披露する。
いや、正確に書けば「弱みだったこと」と「それを乗り越えた経験」だ。
それが効果的だと「話し方の教科書」に書いてあった。
スピーカーになるような人は大抵、その立ち位置を少なからず経験してきている。
だから、ある程度は自信があるし、プレゼンの仕方を心得ている。
そうなると、話が単調となり聞き手の頭に入らない。
それを解消するためには、ストーリーを語らなければならないのだ。
「シャーデンフロイデ」という言葉がある通り、「人の不幸は蜜の味」
人は本能的に不幸や苦労話に耳を傾けるようになっているのだ。
だから耳を傾けてもらうためには、苦労話から入ると良い。
昔、私が聴講したセミナーで、スピーカーである社長は、自身の病気の話を打ち明けていた。
「優秀な社員たちに支えられて、なんとかやっています。この製品は苦労の結晶です」
思えば、これは戦略的な部分もあったのかもしれない。多くのスピーカーの中で最も印象に残っているのがその話だった。
耳を傾けてもらえればこっちのものだ。
商談成立の第一歩は耳を傾けてもらうこと。
セールスの現場では、それを目的にスピーカーたちは登壇している。
何も印象に残らなければ、時間とコストの無駄にしかならないのだ。
私には「弱み」ならばいくらでもある。
弱者男性としてのお気持ちをブログに書き続けてきた。
そのコンプレックスを乗り越えて、それが今や結婚して子供が生まれたのだ。
このストーリーも「弱みとそれを乗り越えた経験」に当たるのだろう。
ブログを始めて6年が過ぎた。
いまだに多くの読者の方が、私のブログを覗きにきてくださる理由は、このストーリーにあるのかもしれない。
これからも苦労はたくさんあるはずだから、おそらく時間さえあれば書くことは尽きないだろう。
あまり個人的なことを書きすぎると身バレするのではないかと心配している。
今はブログと程よい距離感で付き合うことができている。
面倒だと感じるでもなく、のめりすぎることはなく、淡々と毎日記事を書き続けているのだ。
今の私には、まだ書きたいことがある。
そういうことなのかもしれない。