見送る側と見送られる側。
それを主観とも客観とも取れる絶妙なバランスで描いた壮大な曲だ。
ただ抱え込む。
そして塞ぎ込む。
人の死に触れた時には、
それしかできない時期がある。
しかし、見送る側の人生はそれで終わらないのだ。
そこから先を歩き続けるための力が残されていない時、目の前の死から「生きるための糧」を得る必要がある。
だから、先に行ってしまう時には、残された人たちが前向きに生きていけるような「何か」を残してあげるべきだと私は思う。
先日読んだ本の著者は、祖母が亡くなるときに言い残した言葉を後生大事に抱えながら生きているとのことだった。
その言葉は「人のためになることをして生きているか?」と言う問いかけだった。
その言葉一つで先に進める。
人は、ある意味でひどく単純な生き物。
言葉一つで天使にも悪魔にも変わることができるのだ。
Mrs.GREEN APPLE『They Are』