先日、高い牛タン弁当を購入した。
テレビで何度も紹介されるほど、美味しいと話題の牛タン弁当だった。
しかし、一口食べてみた私の感想は「あまり美味しくないな」だった。
分厚いから硬くて噛み切るのが大変だ。
不味くはないけれども、値段を考えると失敗だったかなと、そんなことを考えていた。
それでもせっかくの高級弁当だから、ガツガツと食べすすめていると、噛んでいるうちに牛タンが美味しく感じてきた。
この噛みごたえがクセになるのか、味が染み出して旨みを感じるからなのか、詳しいことはよくわからないが、最後の方は「美味しかった」と思うのだから不思議だ。
お店で食べる牛タンは美味しかった印象がある。
だけれども、こんなに分厚い牛タンは今まで食べたことがなかったかもしれない。
「噛めば噛むほどクセになる」
初見ではあまり関わりたくないと思っても、関わっているうちに「いい人だな」と思う、牛タンとはそんなやつなのだ。
経験をしてみないとわからないことはたくさんある。
少し齧っただけではわからないこともたくさんある。
昔、お世話になった先輩が仕事をする上での信条としていることを話して下さったことを思い出した。
「毒を食らわば皿まで食らえ」
嫌な仕事を押し付けられた時、どうせやるならばとことん突き詰めてやってやろうと、そういう気持ちでやれということだ。
今の私は、たくさんのことを「やらなければならない」状況にある。
どうせやるならば、とことん前向きに取り組むべきなのだろう。
何事も主体性が大事だ。
それがないと、何をしていても面白くないし、
成長にも繋がりにくい。
「やらされ」では勿体無いのだ。