私は営業職ではない。
冬でもノーネクタイで仕事をして久しい。
夏はクールビズが当たり前となり、ネクタイはしていない。
だから、たまにネクタイをする機会があると、とても窮屈に感じる。
新卒で入社してまもないころは、クールビズという概念がなかったと記憶している。
だから毎日ネクタイをつけて出勤していたはずだ。
それはもう遠い過去のようだ。
今ではテレワークというものまである。
テレワークで働くときには、上だけ整えて下はスウェットというスタイルで働いている。
習慣によって人は作られる。
当たり前だと感じることは、少し負荷が高いとしても、それを当たり前のようにこなすことができる。
むしろ、一度習慣になるとそれをしないことに対して違和感を覚えるようになるのだ。
おそらく今の若者にとって、ネクタイをして働く習慣は根付いていない。
私の世代ですら、ほとんど忘れかけているのだから。
時代と共に、必要なものと必要ではなくなるものが出てくる。
古臭い考え方に縛られていたら、やがて若者たちが作る時代の中では、私も必要ではなくなるものに分類されてしまうかもしれない。
そうやって、どんどん時代は変わっていく。
わからないところで、わからないものが主流となっており、必要だと思っていたものが、必要ではなくなっていく。
時代に取り残されないように、価値観のアップデートを忘れないようにしたい。