「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

夢の国へ行ってきた

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先日、夢の国に行ってきた。

子供は親に預けて久々の開放感に張り切る妻。

張り切りすぎるあまり、朝の7時過ぎにはパークに到着。

そこから開園まで1時間半近くも待つという状況。

それでも到着すると、すでに長蛇の列。

入園してからじゃないとチケットの予約ができないようで、朝早くに行くことが1日を楽しむ勝負ということらしい。

 

入園する前から疲労困憊の私を尻目に、入園すると今度は専用アプリでチケットの争奪戦。

しかも、アプリでチケットを取れない先着順のアトラクションもあるから、そこに向かって小走りをしながらアプリをポチポチと弄りつづけるのだ。

 

そしてアトラクションに到着するとすでに長蛇の列。普段は120分待たなければならないものが、この時間だと40分待ちで済むと、嬉々として語る妻を見て、私は「ここからまた40分並ぶのか」と思った。

その間もチケットの争奪戦は続き、私もアプリを入れて争奪戦に参加させられる。

 

幸いなことに争奪戦に勝利したらしく、新エリアあの入場と、アトラクションのファストパス、人気のイベントへの参加券を勝ち取ることができた。

 

ほっと一息つけるかと思ったら、そこからも時間に追われる。

予約をするシステムだから、時間までに次のスケジュール先に到着していなければならない。

争奪戦に勝利したあまり、今度は時間に追われながら行列に並んでヤキモキして時を過ごすことになる。

 

全てが終わった時には「やっと終わった」という開放感。

ポジティブな感想を述べるとするならば、「楽しむ」よりも「やり切った感」を味わうことができる。そんな夢の国での1日だった。

 

アトラクションやイベントごとに課金をすれば、ここまで時間に追われることなく過ごせるらしい。

しかし、その課金は1イベント1人あたり2000円くらいする。

ただでさえ入園料が1人10000円弱するところに、追加の課金となるとお金がいくらあっても足りないと感じてしまう。

 

確かに良くできた世界観で、その場にいるだけで非日常を味わうことができると感じた。

しかし、お金に物を言わせた人、あるいは争奪戦に勝つことができた人だけが満足に1日を過ごすことのできる今のシステムに不満の声が多いようだ。

 

実際に体験をしてみて「なるほど」と思う。

もはや「競技」のようだった。

 

夢の国の世界観に浸ってのんびりと過ごすようなことは出来なかった。

長蛇の列に並んで、アトラクションに乗り終わると、次のアトラクションへ並びに行く。

滞在時間の6割くらいは並ぶか待つ時間だった。

 

それでも人は「夢の国」を求めて足を運ぶのだ。

今日も開園前からたくさんの人が入り口で待っているのだろう。

そこに夢を求めて。