今年も仕事が始まった。
頭がぼーっとした中での始まりだ。
少しずつ感を取り戻してきたような気がするけれど、体の方がついていかないのか、残業をする体力が残っていないから早く帰る。
歳を取れば取るほどに変化への対応に時間がかかるようになってしまった。
これは「気のせい」なのだろうか。
11月ごろの忙しかった時のように、私がバリバリ働けるようになる姿が想像できない。
結局は環境に流されているのかもしれない。
忙しければ忙しさに身体が慣れてこなせる。
そうじゃなければ身体もその環境に適応する。
若い頃は無駄にバリバリ働いていた時期もあったが、今はとてもそうはできない。
だからこそオーバーワークすることがなくなった。これは私にとって成長なのかもしれない。
やるべきことはやる。しかし、それ以上を無理に追い求めることはない。
ある意味、私は仕事を割り切っているのかもしれない。
今は仕事以外にもやることは山ほどある。
そういう時代なのだ。
うまいこと時間と体力を配分しながら荒波を乗り越え続けるしかない。
いつまで続くのかもわからない大海原を航海しているようなものだ。
時々テレビで老後を楽しく豪華な旅行をしている夫婦の姿を羨ましく思う。
私にこのような未来は訪れるのだろうか。
少なくとも随分と先のことになるだろう。
とりあえずは、体を気遣いながらうまいこと適応していくしかない。
そういうお年頃なのだ。