「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「帰属意識」の高まらない社会

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今の若者たちは、自分が所属する組織に対する帰属意識が乏しいと感じる。

雇用の流動性がそうさせているのか。それともインターネット上に溢れかえる情報がそうさせているのか。

私は常々、今の時代のことを「パーソナリティの肥大化した時代」と称している。

 

個人主義は加速して、周りから浮くことなく個性を発揮することが至上命題となる。

そんな混迷の時代なのだ。

 

一昔前ならば、会社から言われたことだけを淡々とこなしていれば良かった。

社会の部品として生産を上げるための道具となっていれば、それだけで高い所得や終身雇用は約束されていたのだ。

 

今の時代は違う。

大手企業も先行きがどうなるかわからないし、転職したり、独立した方が所得の上がる可能性が高くなった。成功者の生活はインターネット上に垂れ流されており、それと今の自分を比較しては「このままでよいのか」という気持ちに苛まれる。

 

Instagramや旧TwitterなどのSNSツールを劣等感養成装置だ。

上を見ればキリがない。それでも否応なしに上は自分立ちの幸せを見せつけてくる。

正確に言えば「幸せに見える瞬間」を見せつけてくる、だろうか。

 

そうやって生み出された劣等感の捌け口を、今の自分が所属する環境の外に見出そうとする。

みんな常に不安に苛まれているのだ。

だから帰属意識が高まらないのだ。

 

不安で不安で仕方がない。

「自分は勝ち組と言えるのだろうか」

「平均より上に属しているのだろうか」

「周りから浮いてはいないだろうか」

そんなことばかりを考えて生きているのだ。

 

「自分の生き方に誇りを持つ」

それがとても難しい時代だ。

自分なりに努力を重ねていても、それが他人と比較して高い成果を上げているのかわからない。

他人と比べながら生きることを余儀なくされて、常に劣等感の嵐に晒されながら一歩一歩、歯を食いしばって前に進んでいる。

 

私に言わせれば、その姿そのものが尊いのだ。

努力を続けることは才能だ。

一発を当てて億万長者になるよりも、地道な努力を重ねた末に自分の目指す人間性を獲得する方が、よほど価値のある人生だと私は考える。

そうやって少しずつ自分の心を満たしてあげるしかないのだ。

 

そのためには、周りの人たちと協力して、協調して、確かな信頼を築いていくことが大切だ。

それを蔑ろにした先にあるものは虚しい。

結局、今いる環境で精一杯、信頼を集めていくこと。

それが望む未来につながっているのだ。

時が経って、別の環境へと巣立っていったとしても、今の環境で信頼を獲得したことは必ず次につながる。

 

「自分のことしか考えていない」

そういう人が人生最後まで成功し続けることなどないのだ。