
今の娘は自己存在をアピールしたいのか、大きな音を出しては喜んでいる。
うるさいからそれを止めようとすると怒る。
自己主張がどんどん捗る。
数ヶ月前まではそこまで意思を持った行動をしていなかったと思うのだが、乳児の成長速度は驚くほど早い。
物を落としてみたり、バシバシ机を叩いてみたり、おもちゃを振り回して棚にぶつけてみたりと、その生態は多種多様だ。
人間はこうやって五感や知能を発達させていくのだろうか。
娘を見ていると、人間が元々動物として生を受け、そこから驚くべき吸収力で学習を続け発達していく生き物だということを学ばせていただく。
はじめは犬や猫と変わらない。
そこから複雑なテクノロジーを使いこなすような存在へとほんの10年程度で成長するのだからすごい物だ。
それがホモ・サピエンスがこの世界で生き残ってきた特殊能力。
そう考えると私たち一人一人は、生まれた時からものすごい大きな力を持っているのだと感じる。
それをどう生かすのか。
それによって個々の特色が生み出されて、人生に色がつけられていく。
本来我々はすごい力を持っているのだ。
そのことを一人一人が信じることができれば、虚飾に塗れた権力争うなど生まれないのだろう。
それだけで世界の紛争の9割は無くなるのではないか。
人の持つ可能性を信じる。
その先にあるものがおそらく「希望」と呼ばれるものだ。
足元に目を向けて見ればいい。
まだまだ自分の足で立つことができている。
その足を一歩踏み出すことで、望む未来に進むことができる。
目を凝らして少し先の景色を見て見ればいい。
目の前は暗闇に見えていたとしても、少し先には光が見えているだろう。
地道な積み重ねの中で、自分の中にある大きな力に気がつくことができる。
そうやって人は変わっていくのだ。
そして、一人ひとりが変われば世界が変わっていくのだ。
はじめは小さな声だったとしても、それはやがて大きな歓声へと変わる。
人間の本能に「大きな音を出したい」というものが組み込まれているのであれば、きっと人は変わることができるはずだ。
望む方向へと。