まるでアートのような曲だ。
行間に意味を持たせるという意味では、
文学のような曲でもある。
変幻自在に心を揺さぶる。
まさに「圧巻」の一言に尽きる。
米津玄師の天才ぶりが爆発する曲。
『君たちはどう生きるか』を見てはいないけれど、
宮崎駿監督の世界観を見事に表した曲なのだということは想像に難くない。
『シン・ウルトラマン』で手がけた曲『M八七』もそうだったけれど、作品の本質を捉えて、その世界観を曲に反映させる能力で、米津玄師の右に出るものはいないだろう。
YOASOBIの曲が言葉遊びに思えるくらいに、音楽的な引き出しが広い。
(誤解のないように、私はYOASOBIも好きだ)
これは才能というべきなのか。
それとも本人の積み上げてきた努力の成果なのだろうか。
おそらくは、その両方だろう。
彼は間違いなく希代のアーティストだ。
米津玄師『地球儀』