「ありえないほどに、我らは尊い」
まさにミセスの真骨頂。
とことん人生を肯定する彼らの楽曲に励まされる若者は多いだろう。
一人一人の人生に散りばめられた宝物。
それは近くにあるはずなのに、
どうでも良い何かに目隠しをされて、
それに気がつくことができない。
愚かさに気がついた頃にはもう遅い。
それでも、暗闇の中をもがき苦しみながら、
その大事な宝物を探して、生き続ける。
とにかく生きる。
生きる。生きる。
生きてほしい。
歩みを止めてしまったら、
絶望に支配されてしまったら、
「何よりも尊い、あなた」を損ねることになる。
人は宇宙。
無限の可能性を秘めている。
それを信じることができるか否か。
そこに人生の分かれ目があるのだろう。
憎しみを向けている相手も、
道具のように利用している画面上の誰かも、
等しく尊い存在なのだ。
誰もが特別。
自分も他人も。
誰もが尊い。
Mrs. GREEN APPLE『Soranji』