「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

映像作品評

映画『ゴジラ-1.0』

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズを手掛けた山崎貴監督が満を辞してメガホンを取った意欲作。 後輩から「絶対に見た方が良い」と、あまりにも勧められるものだから、遅ればせながら映画館で見た。 米アカデミー賞で、アジア映画初となる視覚効果賞を受賞。 …

『君たちはどう生きるか』を見た

理屈ではなく込み上げてくるものがある作品だった。 上映が終わった後に、しばらく言葉が出なかった。 一緒に見た妻が訝しがるくらいに、私は物思いに耽っていたらしい。 感想をネタバレなく綴ってみる。 テーマは作品タイトルと同じく「君たちはどう生きる…

日曜劇場『VIVANT』がすごい!

日曜劇場『VIVANT』の第一話を見て度肝を抜かれた。 初回から2時間の枠を取った力の入れよう。 主演は日曜劇場の二大巨塔である阿部寛さんと堺雅人さん。 さらには、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、竜星涼さんなど主演クラスのキャストが続々と登場する。 流…

宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』が公開されるらしい

宮崎駿監督10年ぶりの新作が、 本日2023年7月14日に公開される。 あらすじやキャストを含めて、情報は極端に伏せられており、公開されているのは一枚のポスターと、音楽を久石譲氏が担当するということ、原作は吉野源三郎氏の同名小説『君たちはどう生きるか…

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を見た

名探偵コナンの映画を劇場で見たことは初めてだ。 妻がやたらと映画に行きたがるので、DVD派だった私の生活は大きく変わる。 レンタルショップにも全く行かなくなった。 さて、今回の名探偵コナン、 私は名探偵コナンに対して詳しくない。 もちろん主要人物…

アニメ『推しの子』が炎上しているらしい

アニメ『推しの子』の第六話「エゴサーチ」。 どうやら炎上しているらしい。 事の発端は、恋愛リアリティショーを元に自ら命を絶った女性の母親から抗議があったことのようだ。 話の内容は、まさにこの事件のオマージュのような展開。 恋愛リアリティショー…

アニメ『推しの子』

©︎集英社 設定がなんともぶっ飛んでいる。 「異世界転生もの」の派生版とも言えるが、 「こう来るか」という驚き満載のスタートだった。 設定だけで、これほど見入ってしまうほど、ぶっ飛んだ作品にはなかなかお目にかかれない。 冒頭では、ゆるくほのぼのと…

新海誠監督『すずめの戸締り』を見た

「震えた」 感想としては、その一言に尽きる。 映画を見終わった後、しばらく席から立つことができなかった。 素晴らしい作品だった。 まさに、新海誠監督が、中二病を卒業して大人の階段を登った作品と言えるだろう。 私は、短編『ほしのこえ』を含めて、新…

アニメ『ブルーロック』を見た

原作は、少年マガジンで連載中のサッカー漫画。 話題作みたいだが、ジャンプ派の私はあまり知らなかった。 ワールドカップ中に、三苫薫の映像と共にやたらとCMが流れていたので気になっていたら、 例の如く、私のトレンドに関わる情報源のほとんどを占めるAm…

『THE FIRST SLAM DUNK』を見た

私の世代であれば、『SLAM DUNK』を見てバスケを始めたという人も多いだろう。 かく言う私もその一人である。 それほど影響力の大きな作品だ。 少年ジャンプでの連載終了は1996年である。 それから26年を経ても語り継がれる伝説の作品と言える。 その『SLAM …

久々に『君の名は。』を見た感想

新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』公開を控えて、 先日、金曜ロードショーで同監督作品である『君の名は。』が放送された。 翌週には『天気の子』を放送して、機運を高めた状況だ。 最新作は11月11日に封切りとなり盛況のようだ。 私の新海誠監督への…

映画『竜とそばかすの姫』を見て

(C)2021 スタジオ地図 「生きがいを見つけることで、現実に立ち向かう強さを手にすることができる」 そんなテーゼが見え隠れする。 絶望から這い上がるためには、何かしらのとっかかりが必要なのだ。 何であってもいい。それにしがみつきながら、それに夢中…

『ONE PIECE FILM RED』を見た

彼女との映画の約束があって、何を見るかと相談しているときに、 不思議と『RED』が見たいと口をついて出た。 これまでは、あまりONE PIECEの映画を観る機会はなかったのだが、 あまりにも過剰に宣伝しているものだから、 私もほだされてしまったのだろう。 …

ドラマ『ユニコーンに乗って』

今回のクールで、思わず唸ってしまったドラマ。 「社会的な意義のある作品」であると感じた。 「あらすじ」はこうだ。 永野芽郁さん演じる主人公は、貧困のため十分な教育機会を得ることができなかった。 そこで、ITの力を使って「教育格差をなくしたい」と…

ドラマ『ファイトソング』に見る、優しい世界

少し時間ができたものだから、撮り溜めしていたものを一気に見た。 ドラマ『ファイトソング』 正直、初回を見た時は、継続してみるか悩むくらいあまり面白くなりそうだとは思わなかった。 設定がありきたりだし、なんか陰鬱な雰囲気漂う作品との印象を受けた…

アニメ『コードギアス〜反逆のルルーシュ〜』

(C)2006 CLAMP・ST イラスト/小笠原智史 リアルタイムではなかったけれど、そこからあまり時を逸せずに続編まで含めて全話を見た記憶がある。 もう15年ほど前の作品だ。 つまり、今の私になる「前の私」がハマった作品の一つだ。 制作は『ガンダムシリーズ…

「広瀬すず」さんのそっくりさん??

この手の記事を書くのはおそらく初めてだが、かなりの衝撃だったのでまとめる。 先日、地上波で『コンフィデンスマンJP プリンセス編』を見た。 作品自体はオチも含めていい出来だったと感じた。 余韻に浸りながら、あらすじを確かめるためにWikipediaで調べ…

映画『ジョーカー』に登場する象徴的な「階段」について考える

今更ながら2019年の話題作『ジョーカー』を見た。 なんとも「救い」のないストーリー、 ただ「人でありたい」と願う「報われない男」の物語、 かと思いきや、母親の真実が明かされてからは、 「報われない男」から「狂人」としてのテイストを深めていく。 ど…

映画『閃光のハサウェイ』に見る、戦争の火種の在りか

原作小説は高校の時に読んだ記憶がある。 ネタバレは避けるけれども、なんとも衝撃的な結末が印象に残る作品だった。 昔から隠れた名作だと言われ続けてきた作品、 満を辞しての映像化、 動員100万人の大ヒットとなったことも十分に頷ける出来だ。 三部作の…

アニメ『スーパーカブ』に見る「手に入れる喜び」

Amazonプライムのウォッチリストに入れていたけれど、 しばらく放置していた作品だ。 第一話を紐解くと、「これは、」と思いハマってしまった。 この作品は「ものを手に入れる喜び」を実に瑞々しく描いている。 「初めての一歩」 生きていればそういう経験を…

ヤバい映画『ミッドサマー』を見て思うこと

(出典:映画『ミッドサマー』公式サイト) こんなにヤバい映画は初めてかもしれない。 だけれども、どこか「機能的集合体としての人間」の本質を突いている。 昨年の話題作、 私が見たのは例の如くAmazonプライムだ。 ジャンルは「ホラー」らしい。 にも関わら…

映画『聲の形』に見る、「救われるため」の身勝手さ

人生のある一面だけを切り取って、 あたかもそれが人生の全てのように賛美する。 私はそういうのが苦手なのだろう。 映画『聲の形』 耳の聞こえない少女と、彼女をいじめていたことを後悔する少年、 時を経て偶然再会する。 少年は人生うまくいっておらず、…

映画『花束みたいな恋をした』を見て「恋愛」の先に「結婚」があることはレアケースだと知る

去年の話題作、 あまり恋愛ものを好んで見るほうではないのだけれども、 GEOの100円セールにほだされて手に取ってしまった。 想像以上にすごい作品だった。 これは「純文学」だ。 「花束みたいな恋」 彩り豊かで全てを兼ね備えたような恋、 そんな表現だろう…

映画『風立ちぬ』に見る、命の使い方

金曜ロードショー、 「3週連続 夏はジブリ」という企画、 毎年恒例の行事だ。 私とジブリ作品、 前にそういう記事を書いた。 tureture30.hatenadiary.jp もちろんリアルタイムではないけれど、 劇場で公開された作品は全て見ている。 私の人生はジブリの世界…

映画『響 HIBIKI』に見る「かく生きるべき」という姿

AmazonPrimeを開いたときに、 「あなたにおすすめの作品」ということで表示されていた作品だ。 『響 HIBIKI』 欅坂46時代のダークなキャラクターから一転、人間らしさを出すようになった平手友梨奈さん、 ハーゲンダッツのCMで見せる笑顔は別人かと思うほど…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』最終作を見て感じたこと

まず初めに私のエヴァに対する「立ち位置」から書きたい。 私はエヴァ信者ではないが、一時代を築いたアニメ作品としてエヴァを追い続けてきた。 テレビアニメ版はだいぶ後追いで全話を見て、旧劇場版も見た。 新劇場版は最新作を含めてすべてAmazonプライム…

映画『寄生獣』を見て感じたこと

もう10年以上前だろうか。 原作は随分と前に友人の家で読んだ。 面白くて友人宅に行くたびに続きを読んでいた記憶がある。 とても哲学的で衝撃的な作品だ。 頭の片隅に残っていたのだろう。 例によってAmazonプライムを探索していると、 映画版を視聴できる…

映画「マトリックス」の世界観によって「我思う故に我在り」は否定されるのか

1999年に公開された映画『マトリックス』 その映像美と世界観で一世を風靡した作品だ。 続編も大ヒットし『アニマトリックス』というタイトルでアニメ化までした。 「トリニティ頼む!」と叫んだあとのイナバウワーは、 誰もが一度はマネをしては腰を痛めて…

アニメ『炎炎ノ消防隊』壱の章 全24話を見た

去年の話題作、 例のごとくAmazonプライムだ。 ウォッチリストには入れていたけれど、 随分と放置していた。 原作は「週刊少年マガジン」に連載中、 『ソウルイーター』を手掛けた大久保篤氏の作品、 アニメは第二期を終えているらしい。 私が見たのは第一期…

ドラマ「#リモラブ」の檸檬さんについて

波瑠さん演じるお堅い産業医である「草もち」さんと、 松下洸平さん演じる総務部員の「檸檬」さん、 たまたまゲームで知り合って、 毎日のようにチャットをする仲になった二人、 ところが実は同じ会社で働いていた。 文字でしか知らない相手に惹かれながらも…