「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

気持ちを差し出し合うということ

f:id:tureture30:20190724064819j:image

 

関係が進むごとに、

差し出す気持ちの量は大きくなる。


友達、恋人、夫婦、

先に進むたびに相手に生活を委ねるようになる。


だから気持ちにたくさんの尾ひれがついて、

愛だの恋だのに留まらず、

怒りや不満、憤りといったものに及ぶ。


過ごした時の長さに比例して、

差し出す気持ちの質は穏やかなものに変わる。


互いのことを知り合うから、

過剰な愛情表現は照れくさくなるし、

不安や不満があっても「いつものこと」

そうやってやり過ごすことができる。


私と気になる彼女、

今はまだお互いのことをよく知らないのだ。

だから手探りで心の在処を確かめている。


とても不器用に、

だけれども慎重に、


気ままな猫みたいなお相手だけれども、

どこか核心に迫るところでは慎重に映る。


私の過去を聞き出そうとしたり、

どこまでのわがままを許してくれるのかなって、

そんな「確かめ行為」みたいなことがある。


心の在処を探っているのだろう。

お互いに、


まだ1ヶ月、

お互いのことなどほとんど知らない。


だから当たり前のことなんだけれども、

フッとどこかに消えてしまいそうで、

なんだかとても怖い。


不安を解消するためには、

時間を共有するしかない。


言葉をかわして、

肌を触れ合わせて、

お互いの存在を確認するしかないのだ。


「ここにいるよ」


そうアピールしてもらわないと、

気持ちが離れてしまったのかな、

関わるのがめんどくさいのかなって、

そう思ってしまう。


駆け引きできるほど強くはない。

寄り切るだけの力はない。


心の距離を推し量れないから、

何が正解なのかもわからない。


こちらが気持ちを差し出しても、

相手に同じだけの気持ちがなければ、

その重さに押しつぶされてしまう。


負担にはなりたくないけれど、

少しは負担でありたい。


揺れる想い

恋って難しい。