「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「わかりやすい女性」が好き

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私は女性に対して「支配的」なのだろう。


さんざん自分と向き合っては来ても、

本質的な部分はあまり変わらない。


「支配的」というのは言い換えれば「恐れている」ということ、


女性経験に乏しいことは、

私の中での大きなコンプレックスだ。


だからこそ「支配的」でありたがる。

そして「わかりやすい女性」が好き。

なんとも簡単なロジックだ。


もっと言えば「わかりやすく見える女性」が好き、

そういうことなのだろう。


支配しているつもりになっていても、

実際は支配されている。

夫婦関係ではよくあることだ。


男は単純だから、

心も体も気持ちよくさせてくれる女性が好き、


ただそれだけなのだ。


私は割と自分で何でも決める性格だけれども、

そこに対してのこだわりはあまりない。

ただ合理的だと思う方法を選択しているだけだ。


だから別のアプローチで、より合理的な選択があれば、その提案に従う。

争ってまで主導権を握ろうとは思わない。


人として間違ってさえいなければ、

どうぞ主導権を握ってください。

むしろ余計な手間が減り助かる。

そう考えているくらいだ。

 

尻に敷かれているほうが楽、


「家庭における男」なんてものは、

イザという時にだけ役に立てばいい。

そう思っている。


何が書きたいのかというと、

夫婦円満の秘訣は、互いのパワーバランスを保つことではなく、要は「心の問題」なのだ。


夫に「家庭を支えている」という実感があれば、

おそらくそれだけで満たされる。


そして妻にしたって、

別のアプローチであったとしても、

「家庭を支えている」という実感が必要だ。


実のところどちらが主導権を握っているかなんてどうでもいい。

家庭がお互いに「居場所」を実感できる場であれば、それだけでいいのだ。


少し前にやっていたドラマ『知ってるワイフ』

このドラマは、そこのところをうまく突いている。


どちらも良かれと思って、

精いっぱい「家族のため」に奮闘している夫婦。

その気持ちを互いが理解できないから不満につながる。


誰だって精神的に追い詰められれば、

冷静ではいられなくなるのだ。


そのストレスが恒常的になれば、

「私の人生を返して」って、

そういうことになる。


大事なことは「誰と一緒になるか」ではない。

「自分がどうなりたいか」だ。


私の場合は「支配的な性質」を持っていて、

それを完全に捨てることはできないだろう。


だから私を「支配している気にさせてくれる」

そういう女性と相性がいいのだろう。

実際には手のひらで転がされていてもいいのだ。


その点で私の母は、

実にうまく父を転がしている気がする。


父のどうでもいい「うんちく」に対して、

いちいちリアクションを取ってあげるのだ。

そして主導権は間違いなく母が握っている。


そういう姿を見ると、

父は幸せ者だなと感じる。


ここまで書いた内容を振り返ると、

私の希望がよくわからなくなる。

私は母のような人と一緒になりたいのだろうか。


うまいこと「いい気持ち」にさせてくれて、

難しいことを考えなくても、

確かな方向へと導いてくれる。


男が結婚相手に求めているのは、

「性行為をさせてくれるお母さん」

どこかでそんな揶揄を目にした記憶がある。


それは、あながち間違いではないのかもしれない。


だけれども、

女性の側からしたって、

結婚相手に父性を求めている節はあるだろう。


結局は、

お互いがお互いに身を預けたいと考えている。


それでいて一定の立場、

即ち「居場所」を求めている。

そのバランスのとり方が、

育ってきた環境が近いとスムーズにいくのかな。


「価値観が合う」というのは、

そういうことなのだろうか。