夏だからだろうか。
しばらくはお酒を飲む機会がなかったのに、
ここ最近は飲んでばかりいる。
しばらくアルコールを摂取していないと、
体がアルコールを異物と感じてしまうのか。
酔いが早く回る。
先日友人と飲んだ時は、途中で思考が停止してしまった。
元々どちらかと言えばお酒に強い方だった私にしては珍しいことだ。
使っていない機能は衰えていく。
人の体はそういうものなのだ。
歳をとるにつれて健康の大切さを感じる。
どんなに気を使っても、昔よりも元気になることは難しい。
精神的なものが大きいのだろうか。それとも肉体的なものが大きいのだろうか。
それはわからない。
だけれども、私の体がアルコールに弱くなっているということは確かなのだ。
そして、これから先にまた、アルコールに強い体を手に入れることは二度とないだろう。
直感的にそう感じる。
毎日晩酌をしていた父も、ここしばらくはノンアルコールビールを主流にしているようだ。
そうやって体は変わっていく。
そして、年とともに良い方向に変わることはあまりないのかもしれない。
それが歳を重ねるという事なのだろうか。
うまく機能しなくなった体を抱えて、なんとか折り合いをつけながら楽しく生きていく。
それまでの人生に後悔が少なければ少ないほど、素直に折り合いをつけることができるのだろう。
「一番若い時はいつだって今だ」
そのことを忘れずに一歩ずつ積み上げた先に、後悔の少ない人生が待ち受けているのだろう。
振り返れば「よくやった」
そう素直に思えることほど価値のあることは人生にはないのかもしれない。
だから、今は「飲む時」だと、
そう割り切って、体と折り合いをつけながら、
今できる楽しいことを全力で楽しむしかないのだ。
今はまだ飲める。
これから先は、もっと飲めなくなるかもしれない。
良くなるのか、悪くなるのかは、
誰にもわからない。
だから今を生きるのだ。
私たちにはそれしかできないのだ。