少し前の話になるが、妻と夏フェスに行ってきた。
いろんなアーティストが代わり代わりパフォーマンスをする形式。
いわゆるフェスというやつには初めて参加した。
これはこれで面白い。
いろんなアーティストの色んなファンの熱狂ぶりからは学びがある。
それぞれのコンプレックスやわだかまりを一時的に解消するために、人は熱狂するのだ。
「パンとサーカス」の「サーカス」な部分。
人生にそういう時間は必要だと感じる。
私と妻のお目当ては「Mrs.GREEN APPLE」だ。
オオトリを務めた彼らのパフォーマンスに、私も熱狂した。
曲良し、声良し、クオリティ高し。
紆余曲折を経て、5人から3人になった彼らの胸中には、色んな思いがあったことだろう。
それを乗り越えて、だいぶグループとしての路線を変更して、今の彼らがある。
それでも曲とパフォーマンスは、紛れもなく本物だ。
情報が世界に溢れている時代だから、ファンの目は肥えている。
今の時代。トップクラスのアーティストに上り詰めることは並大抵のことではない。
アニメ『炎炎ノ消防隊』のオープニングテーマである『インフェルノ』のカッコよさが印象的だった。
そこからジワジワと人気を集めて、フェスのメインを務めるまでになったのだ。
熱気の集まるところには、独特の高揚感がある。
群衆の熱気に包まれることで、自分もそれに感化されて「生きている」と感じることができるのだ。
ピュアで真っ直ぐな若者たちの熱気に包まれて、私もまだ「若い」と錯覚することができる。
なんともまぁ、面白いものだ。
新しい経験からの学びは、新しい自分への入り口なのかもしれない。
私はまだ、変化に対してポジティブなだけ、救いようがあるのかもしれない。