年末の恒例になりつつある、
「影響を受けた作品たち」シリーズです。
昨年は、「2022年に影響を受けた作品たち」と題して、次の作品を挙げていました。
本:ミヒャエル・エンデ『モモ』
漫画:『ONE PIECE』
音楽:ZARD『運命のルーレット廻して』
結論は、タグの通りですが、
今年も1年を振り返って、
3つの作品を挙げたいと思います。
まずは1つ目です。
本:ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』
有名な歴史学者であり、「知の巨人」と形容されるハラリさんの著書です。
『サピエンス全史』の続編に位置づけられる作品ですが、この作品のみでも十分に内容は理解できます。
文字通り「地球を征服するに至った」我々「ホモ・サピエンス」が行きつく先はどこなのか?
それを膨大なエビデンスをもとにして、説得力のある論理展開で綴る、ある意味では危険な本でもあります。
詳しい内容には触れませんが、神をも超越した人類は、神になり替わることを目的に歩みを進めている。
そのうち、人類の信仰の対象は、偶像ではなく「アルゴリズム」になるであろう。
という、まさにAIの時代を象徴するような論理展開は鮮やかです。
人類の行く末について、とても考えさせられた、力のある一書ですので、必読の価値ありです。
続いて2つ目の作品です。
映画:『君たちはどう生きるか』
詳しい感想は、上記の記事に書いていますが、「考える」のではなく、宮崎駿監督の生き様を「感じる」ための作品だと思います。
この作品を映画館で見た時に、終わった後はしばらく席を立つことができませんでした。
それくらいに様々な感情を呼び起こさせられた作品です。
「それでも生きる」「それでも生きてほしい」
どんなに理不尽で希望を持つことの難しい時代になったとしても、自分らしく自分の人生を生きてほしい。
正解などない。自分の遺志を受け継ぐような後継者を作る必要もない。
「生きる」ということに対する宮崎駿監督の痛切なメッセージを「感じる」作品。
最後に「カンブリア大爆発」を想起させる「命の躍動」を表したシーンは必見です。
私は、あのシーンが宮崎駿監督の集大成だと感じました。
最後の作品というかアーティストです。
音楽:「Mrs. GREEN APPLE」
今年は「Mrs.GREEN APPLE」だけで3つの記事を書きました。
夏にはミセスを目当てにフェスにまで参加をする熱の入れようでした。
去年以前もミセスの曲で記事を書いたことはありましたが、当時はそこまで熱をあげているわけではありませんでした。
というのも、私よりも妻のほうがミセスにお熱でして、私はそれに影響されて聞くようになったのです。
彼らの楽曲は、人生の本質を突くような誰もが抱える悩みを巧みな比喩表現で表す歌詞に魅力があります。
加えて、必ずその「悩み」に対しての「希望」を歌うのです。
サウンドのかっこよさが相まって、若者の心を離さないのも頷けます。
本人たちも、メンバーの脱退や活動休止など苦労を乗り越えてきました。
その中で「希望」を抱き続けて、なりふり構わず前進し続けてきた彼らだからこそ、
人の心に響く曲を作り上げることができるのでしょう。
この記事の下書き時点では決まっていなかったのですが、なんと「日本レコード大賞」を獲得し、
今年一番飛躍したアーティストと言っても過言ではありません。
彼らの益々の活躍が楽しみです。
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さて、今年もたくさんの方にお世話になり、なんとか最後まで毎日更新を続けることができました。
本当にありがとうございました。
来年も、まずは2000日連続更新を目指して毎日更新を続けます。
気がむくようでしたら、お付き合いください。
それではみなさま、
良いお年をお迎えください!
2023年
ますを