「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

久しぶりに「切符を買った」という話

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先日、スマホを家に忘れてしまい、

改札の前で立ち往生することになった。

 

スマホがないと電車に乗ることができない」

 

なぜかそんな考えに支配されており、どうしようかと思案していたのだが、「切符を買えば電車に乗ることができる」と、なんとも当たり前のことに気が付いては、胸を撫で下ろす。

 

いつの間にか逆転してしまった。

昔は切符を買って電車に乗ることが当たり前だったのに、今では切符を買わないで電車に乗ることが当たり前となった。

新幹線や航空券なんかも、今やタッチで搭乗できる時代だ。

 

世界は、どんどん変わっている。

それを構成する私たちには、気が付かない速度で進んでいるのかもしれない。

 

そして、私たちは、スマホに多くを委ねている。

小さな端末一つでなんでもできる。

 

ふと考えてみても、財布をなくすよりも、スマホをなくしたほうが痛手であるように思う。

それくらい、私たちの生活に入り込んだスマホ

これから先も、私たちに対する支配は強まることが予想される。

 

「時間泥棒」

 

誰もが暇さえあれば、スマホを眺めている。

私はスマホを忘れたことによって、普段は詳しく見ることのない車窓からの景色を眺めていた。

今まで気がつかなかったことをたくさん見つけて、それがいくつかブログのネタになった。

 

スマホは、もしかしたら、私たちの前の大事なものを目隠ししてしまうのかもしれない。

私たちの感性を画一的なものに変化させてしまうのかもしれない。

 

みんなが同じように画面に夢中になり、同じようなニュースを見る。

違うゲームをしていたって、本質的には変わらない。

違う動画を見ていたって、大抵は世に溢れた情報だ。

 

個性は多様化しているようで、画一化しているのかもしれないな。

もしかしたら、この同じようにスマホの画面を皆が見る行為は、私たちの知らないうちに、プロパガンダに活用されているのかもしれない。

そんな飛躍したところまで、考えが進んでしまった。

 

私たちの知らない速度で、世界はどんどん変わっていく。

ふと我に帰った時に、わたしたちのめのまえにひろがるこうけいは、私たちの望んだものに変わっているのだろうか。

それとも、、、

 

それでも後戻りはできないのだ。

世界はどんどん先に進んでいく。

私たちは、それでも自分たちの時間を確保して、自分たちの人生を生きていかなければならない。

 

スマホが私たちの生活を便利にしたことは、紛れもない事実だ。

しかし、私たちはどこまでスマホに生活を委ねることが正解なのだろう。

私たちの感性は、どこまで私たちのものであり続けるのだろう。

 

その線引きは、私たちそれぞれがしなければならないのかもしれない。