「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

仕事をする上での「解像度の高さ」について

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先日、はてなブックマークに上がっていた記事の中で、面白いワードを見つけた。

 

「解像度の高さ」

 

元々、解像度とは、ディスプレイの表示性能を表す単位だ。

いわゆる4Kよりも8Kの方が解像度が高く、1ピクセルに含むことのできる色の数が多いため、人の目には、画面が鮮明に映るということになる(調べていないが概ね合っているはず)。

 

しかし、この記事では、仕事に対してこの言葉を使っていたのだ。

見る対象物をビジネスの課題に置き換えて、課題に対して根本的原因を鮮明に捉えることができていれば「解像度が高い」ということになり、不鮮明であれば「解像度が低い」ということになる。

 

依頼者の意図を汲んで、それに沿う形での成果物を提出出来なければ、相手の伝え方が悪かったとしても、相手からすれば「こいつは仕事ができない」と判断する。

 

人は主観的な生き物だから、多くの人は、まずは自分の伝え方に問題があったとは考えない。

上司であれば、尚更そういう傾向があるかもしれない。

 

そうなると、相手の依頼に対する肝を的確に捉えるためには、作業に取り掛かる前に、自分の方から掘り下げて質問をすることになる。

その掘り下げ方が的確であればあるほど、「解像度が高い」ということに結びつくのだろう。

 

もちろん、同じ言葉での依頼だとしても、依頼者が違えば、意図するものは変わってくる。

そこまで含めて依頼を的確に捉えることが必要なのだろう。

 

転職をして、ゼロからスタートをすることになり、つくづく感じることがある。

私を守っていたバリアは取り払われてしまったのだ。

前職では、それなりに実績があったものだから、私の立場は強かった。

 

私がイエスと言わなければ進まない案件を多く抱えていたため、依頼者側の忖度も多分にあったのだろう。

私はそれに甘んじていた。

 

バリアのなくなった私に容赦なく降り注ぐ、タスクの数に押しつぶされて、苦しみながらも、なんとか少しずつ錘を取り除いているのが今の状況だ。

 

ドラゴンボールで行っていたように、重い胴着を着て修行しているのだから、錘が取れた後の私は、前よりもパワーアップすることができるのだろうか。

今は、それを信じて耐えるしかない。

 

こういう時は、リソースを特定の行為に割くために、他のことを諦めて生活が整えるべきなのだが、私にはプライベートでも大きな変化があるから、それもままならないどころか、生活は以前よりも乱れている。

何から手をつけたらいいのかわからないうちに、気がつくと大したことに時間を使わないまま、また忙しさに飲み込まれていく。

 

だいぶ話が逸れた。

「解像度の話だった」

 

今の上司は、恐ろしいほど指摘が細かい。

「よくそんなところにまで気がつくな」と驚くほどだ。

おそらく上司は「解像度が高い」のだろう。

むしろ、高過ぎてそこまでしなくてもよいことばかり、やらなければならなくなる。

 

私は大体8割くらいの精度であれば問題ないと考える性格だ。

一度メンタルをやってしまってからは、コスパ重視で完璧を求めないように自分を作り変えた。

 

これまではそれで良かったのかもしれないけれど、今はそれでは不十分なのだ。

そうなると、私はまた自分を作り変えて、今の環境に順応する必要がある。

 

今の苦労は、後々私のためになるはずだ。

体を壊さないギリギリのところで耐えながら、希望の未来に想いを馳せる。

 

そうやって耐えるしかない。

もう少しのはずだ。

もう少し、私のパワーアップがどれほどのものなのか、楽しみにしておこう。