私の仕事の特性上、海外拠点とやりとりが発生する都合があり、お盆やゴールデンウィークなど、日本固有の長期休暇には、いくらか仕事をしなければならないことが多い。
しかも今回のお盆はタイミングが悪くトラブル発生しているため、いつ連絡が来るのかわからない状態で休日を過ごしている。
非常に憂鬱だ。
休みのはずなのに休みの気がしない。
そうなると必然的に、仕事もプライベートも中途半端になる。
なにをしていても「モチベーションが上がらない」のだ。
外出をしていても連絡が来ないかを気にしているため心から楽しむことはできないし、仕事の連絡が来ても「休暇中なのに」とモチベーションは上がらない。
妻は、「休みなのに常に連絡を取れる状態でいなければならないのは労基法違反だから、携帯ばかり気にせず気がついた時にだけ対応すればいい」と、外出先で会社からの連絡を気にする私を見て機嫌が悪くなる。
なんともまぁ、社畜だ。
それならばいっそ、休日も勤務してPCの前で待機していた方が手当が貰えて良かったのかもしれない。
それはそれで、「どこにも行けない」と妻からクレームが来るのかもしれないが、どちらが良いのかはわからない。
海外拠点の現地スタッフは、「日本人は働きすぎだ」という。
私に休日も連絡が取れるよう依頼するのは、海外拠点に駐在する日本人スタッフだ。
そのあたりもお国柄がしっかりと出ているのだろう。
割り切って、休日中は一切連絡をたてばそれで済むのかもしれない。
法律は私の味方だ。
それでも、後から色々とめんどくさいことになることを考えると、それなりに対応する必要がある。
私の状況に対する上司の態度は曖昧だ。
そうなると私は休日もグレーゾーンのまま仕事をせざるを得ない。
いくら国が規制を設けたところで、グレーゾーンで働かなければならない人はたくさんいる。
私もその1人なのだろう。
勤怠記録を誤魔化して、会社の定める上限の労働時間以上に働いている人もいる。
そうしないと回らない体制を変えることは、たくさんの時間とコストがかかる。
「誰か」がやらなければならないのだ。
そして、その「誰か」が潰れたら、別の「誰か」がそれを引き継ぐだけ。
こんな働き方をしているのは日本人だけなのではないかと思う。
数ヶ月も休暇をとってバケーション。
そんな働き方は夢のまた夢のように思う。
その点では、転職前の方が何倍も休暇を取りやすかった。
モチベーションは上がらない。
こんなに楽しくない長期休暇は珍しい。
私はこのまま社畜になるしかないのだろうか。
悩ましいところだ。