地道に経験を積み重ねていても、積み重ねた時に比例して徐々にスキルが身につくことを実感する、というよりは、ある瞬間急に「殻が破れる」
そんな感覚を覚えることの方が多い。
4月からの私は、仕事でそんな感覚がある。
自然と次のタスクが頭に浮かび、事前にある程度の準備を終えた上で課題の提示を受ける。
「想定内」
そう思いながらストレスなく仕事を進めることができるのだ。
それができるか、できないか、その差は大きい。
私は、自分のペースを乱されることを極端に嫌う傾向があるから、あらかじめコントロールできる状態にしているか否かで、仕事のストレスは大きく変わる。
4月からの私は、だいぶ自分で仕事をコントロールできている実感が生まれた。
私の職場は、基本的に「優しくない」職場だ。
自分の担当する業務については、自責でないトラブルを含めて、ほぼ自分が対処する必要がある。
完全な分業制だから、人に頼ることは難しいし、上司も忙しいからどうしても必要な場合にしか手を出すことはない。
転職してからは、その点に苦労をし続けてきたけれど、ようやく一皮剥けたのかもしれない。
どんなに苦しくても、前に進んでいるような感覚がなかったとしても、着実な歩みの先に必ず成果はある。
それを信じて進み続けた先にあるもの。
今の私はそれを享受しているのかもしれない。
めんどくさいことに直面した時に、コスパを大事にして、100点を目指さないことが癖になっていたけれど、もう一度踏ん張って、100点を目指すことを始める時期なのかもしれない。
苦労が多い分、その方が人生を謳歌できる。
メンタルをやってしまってから、無理の効かない体になってから、意図的に脳にリミッターを設けていた。
そのリミッターを少しずつ解除する時が来たのだろうか。
無理をしすぎないことが前提にはなるが、7年前にメンタルをやってしまった時に自分で作り上げた殻を破る時が迫っている実感はある。
7年。
新しい扉を開くには十分な時を私は消費した。
そろそろなのかもしれない。