別の本を目当てにAmazonを覗いていたところ、
「電子書籍化不可能、紙の本でしか体験できない感動がある」
そんなキャッチフレーズに惹かれて、ついカートに入れてしまった本だ。
確かに凄かった。
何がすごいかというと「技法」だ。
これ以上はネタバレになるから書けないけれど、こんな本は読んだことがない。
単行本ではなく文庫での書き下ろし。
物語のところどころに伏線が張られており、その「点」が最後に全て「線」として結ばれる。
あらすじはスッキリとしたもの。
ストーリー上のオチはあっけないため、なんの変哲もない物語のように感じるが、最後にドンデン返しが待ち構えている。
「マジか」と思って、前のページを読み返すこと必至だ。
スッキリと読める本だなと思い、3日くらいで読み終えたが、なるほどそれにも理由があった。
「思いついてもやるか?」
と思うような血の滲む努力があったこそ完成した、なんとも筋の通った作品だ。
ある意味で伝説になれる。
これ以上詳しく書くことはできないため、気になる方は読んでみて欲しい。