環境が変わると、今まで当たり前だと思っていた幸せに気がつく。
冬が近づくと人恋しさに拍車がかかる。
それは人間に備わる本能なのかもしれない。
人はいつだって無い物ねだりだ。
「私は恵まれている」
そう信じて生きた方がコスパが良いはずなのに、
いつも足りないものばかりに目を向けて、
自分は運が悪いかのように考えてしまう。
自己防衛本能は、時には厄介なものになる。
前に進むための足枷になるのだ。
そういう時期があっても良い。
前に進めない時期があっても良い。
ただ、それで終わってはならない。
自分のことを信じて行動を起こすことのできる人は、この世に自分しかいないのだから。
槇原敬之『もう恋なんてしない』