これから先の未来に想いを馳せることが増えた。
自分が生きている世界、その後の世界。
シンギュラリティはそこまできている。
アンチエイジングの世界では、老化防止を通り越して若返りまで成果が出始めているらしい。
人類はどこに向かっているのだろうか。
寿命がグンと伸びたならば、人類は作り上げた時間を何に使うのだろうか。
そんなことばかりを考えている。
今読んでいるやら本のせいだろうか。
それとも、私の人生がそういうことを考える時期に差し掛かったのだろうか。
それはわからない。
ある程度、自己実現に走り続けて天井が見えてくると、人は自分以外の世界に目を向ける機会が増えるのかもしれない。
私も多分に漏れずその口なのだろう。
毎日新しいことに挑戦している自負はある。
しかし、そのモチベーションは徐々に上がらなくなっている。
私は何のために努力を続けているのだろうか。
それもよくわからない。
人生というものは「よくわからないもの」なのだ。
よくわからない時に、よくわからないことがしたくなり、よくわからないものに身を任せて、案外気がつくと歳をとっていることに気がつく。
ある程度のレールは早い段階に敷かれていて、よほど大きな変化が生じないと、その道を逸れることは少ないのかもしれない。
だけれども、人生には「ま坂」という坂がある。
よほど大きな変化の一度や二度は、誰しも経験すると考えると、レールの話は眉唾だ。
人生はわからない。
結婚などできなさそうだった私が結婚をしたのだ。
これから先も、まだまだ思いもよらないことがたくさんあるのだろう。
漠然とそんな気がする。
その予感は当たるのだろうか。
それとも、外れるのだろうか。
先のことはわからないのが人生だ。
今の私は不思議な感覚に包まれている。
大きな変化の前触れか。