「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

ベースアップ

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今月から私の給料はベースアップするようだ。

労働組合によると、満額回答で会社として過去最大のアップ金額とのこと。

そして私にとっても、おそらく社会人になってから、年次昇給としては一番給料の上がる年になりそうだ。

 

加えて私の場合、今年は子供が産まれると扶養手当もつくようになる。

じわじわと賃上げを実感するようになるのだろうか。

 

いや、そうはならないだろう。

単純に育児にかかる支出が増えることになる。

それもある。

 

しかし、それよりも根本的な将来に対する不安がある。

給料が上がった分をどのように使うのか、と問われたならば、私の答えは決まっている。

 

生活費を引いた余剰分は、積立投資額を増やすことに使う、ということがその回答だ。

 

社会としては、投資にお金を使ってくれるならば経済は回る。

それはそれで万々歳だ。

しかし、個人として見るならば、全く生活が豊かになる実感はない。

 

給料が上がったからと言って、食事や家電のグレードを上げるかといえば、そんなことはない。

単純に物価や税金が上がった分を補填できれば御の字くらいなものだ。

そして、余剰分は投資に回す。

生活は何も変わらないのだ。

 

未来に向けてお金を貯めることにばかり夢中になって、今の生活に投資をしないことは、果たして選択として正しいのだろうか。

 

人生はいつ終わるかわからない。

そう考えると、もっと今を楽しむためにお金を使うべきなのかもしれない。

 

しかし、節約することがデフォルトになってしまったから、コスパの悪いものには手を出さないし、給料が上がっても支出を増やそうとは思わない。

失われた30年を堅実に生きてきた世代にとっては、それが当たり前になっているのかもしれない。

 

経済は回る。

しかし、生活水準は上がらない。

ただ、収支の金額が共に大きくなるだけで、

利益はプラスにならない。

 

その先に、豊かな生活が待ち受けているのだろうか。

いや、日本人はすでに十分豊かなのかもしれない。

だから、これ以上、豊かになろうとは思わないのかもしれない。

 

だから、不安を軽減するために未来に投資する。

もしかしたら、そういうことなのかもしれないな。

 

私たちは、何にお金を使えばいいのだろう。

何にお金を使うことが正解なのだろう。

 

私たち夫婦は、共働きだから経済的には恵まれている。

それでも生活は豊かにならない。

生活って、どうしたら豊かになるのだろうか。

心の問題なのだろうか。