「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

コンビニ人間

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村田沙耶香さんの芥川賞受賞作、

概略だけは知っていて気になっていたので読了、


少し夜更かしをして一気に読んでしまった。

ドキッとするような文章を書くのが上手い作家さんとの印象、


テーマは「集団同調の本質と生きがい」か。


社会における「当たり前」は果たして本当に「当たり前」なのか。

 

36歳の処女で職歴はコンビニバイト18年のみ、

周りの多くは結婚をしていて、

結婚や恋愛の世話を焼いてくれるが興味がない。

おそらくアスペルガーサイコパス的な性質、

そんな主人公、


人は理解できないものを恐れるから、

何かの枠に当てはめて理解できる形に昇華させる。

それが集団同調の本質か。


それらしいことを話すと、

勝手に理解できる形に妄想を膨らませてくれる。


同じ経験はある。

私は童貞だが彼女はいたことがある。

面倒な時はその時の恋愛経験を話すと、

勝手に童貞ではないと思い込んでくれる。

便利な言い訳、

 


無味無臭な主人公から見た世相を描写するまさに純文学、


ムラの一員であるがために、

誰しもがペルソナを使い分けている。

そのことに無頓着であることは悪なのか。

 

道徳的であることは必要だが、

誰にも迷惑をかけない無頓着さに干渉する権利は誰にもない。


「普通」であることがわからないながらも、

「普通」でありたいと願う自分がいる。


その欲求は集団同調による生きづらさからくるものではないように感じる。


何かに貢献したいという帰属意識

そこに存在意義を重ね合わせる。

人たるためには何かの一員である必要があるのか。


最後は社会の部品であることに生きがいを感じて、

その世界を進んで選ぶ。


後のことなど捨て去って、

集団同調に打ち勝って、

自らの人生を選択する。


社会の部品となる人生を、


「遺伝子を残さないことが社会のため」

究極の否定の言葉、


なんだか色々とドキッとさせられた。

誰しもがある意味コンビニ人間

 

良い人間関係を築くために

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知識や経験を惜しみなく与えること、

まともな人間であれば同じように応えてくれる。


自分の立場を守るために、

知識や経験を自分の中にだけ貯め込むと、

周りも同じように接する。

新たな触発などない。


よほどの天才でなければ、

1人の知識や経験よりも2人3人の方が深いもの、

そこから自分をアップデートすることが成長、


人に何かを与えなければ、

人は何も与えてくれない。

自分だけ何かをもらおうだなんて虫が良すぎる。


手持ちは少ないかもしれないが、

相手と誠実に向き合うことで信頼を生む。


信頼は誰もが与えられる素敵なプレゼント、


信頼を与え合うことを続けられるならば、

どうしたって良い人間関係を築けないわけがない。

 

いつだって変わるべきは自分から、

 

仕事ができるということ

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課題解決力が高いということ、

あらゆる課題に対処できる知識と応用力、


どんなに知識だけがあろうが、

課題解決に応用できなければ、

ただのお遊び、


いくら資格を持っていようが、

いくら学歴があろうが、

ただのお飾りでしかない。


困難なところに飛び込んで、

周りと協調して、

効率的に課題を解決できること、


課題解決に要する労力、

それが少なければ少ないほど良い。


そのような基準で仕事を評価しなくては、

効率よく仕事をしている人がバカみたい。


残業をして長時間働いていることが評価される。

効率が悪い方が残業代で収入が増える。

そんな仕組みは非合理的、


働き方改革を進める前に、

人事考課制度を見直すことが先、

 

マニュアル人間

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マニュアルやらガイドラインやら規則やら、

自信のない人ほどそれらに縛られる。


そのとおりにやっていれば、

間違えても責任はないから、


ただ歯車になっていれば良い。

社会とはそういうものかもしれない。


そのような働き方に慣れてしまうと、

「こうした方が効率が良い」だとか、

「こうすることで新たな方針が生まれる」だとか、

そういうことに目が向かなくなる。


「マニュアル通りにやったのに…」

当然それで非難されることもある。


そうなろうが、

マニュアル通りにやることを選んだのは自分自身、


思考停止で個性が埋もれる世の中、

あまりにも無責任なやつが多い気がする。


人生も同じ、

真面目に生きることを選んだのは自分自身、


それを盾にして、

人の不誠実さを非難する権利などない。

 

そんな自分も所詮は無責任な一人、

セロリ

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落ち着いた人が好き、

行動力のある人が好き


決断力のある人が良い。

黙ってついてきてほしい。


人の好みは様々、


でも自分にないものをもっているから、

男女は惹かれ合うのかもしれない。


お互いの違いを理解し合いながら、

お互いがバランスを取って、

ちょうどいいところに収まる。


うまくいくと居心地の良さが生まれる。


似た者同士になるのは、

お互いを理解できたから、


ギャップが大きいと、

期待を裏切られた気になってしまうけれども、


育ってきた環境が違うから、

好き嫌いは否めない。


お互いが違う生き物だということを知っていれば、

その違いを理解し合うことができれば、

すべての男女はうまくいくのかもしれない。


なんだかんだ言っても、

単純に君のことを好きなのさ。


ちなみにセロリは食べられない。

 

間違いを認められない人

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周りに相談もしないで勝手に決めて、

それに反発されると途端にしょげる。

 

自分の思い通りにいかないと気が済まない人、

発想が思い浮かぶとすぐ行動に移すタイプ、

 

それがうまくいった経験を積み重ねてきたから、

自分を疑わない。

 

しかし、毎度正しいとは限らない。

論理的に間違っていることが証明されると打たれ弱い

どうにかして自分を正当化しだす。

 

自分の誤りを素直に認められない。

それはとても厄介なこと、

 

相手の粗を探し出して、

何とかして自分の正しさを保とうとする。

 

うまくいっているときは頼りになる人、

うまくいかなくなると途端に厄介な人、

 

必要なのは自分の客観視、

ニュートラルな視点、

 

それに気がつかなければ、

間違ったところで自分を必死に守り、

周囲からは冷ややかな目、

 

取り巻きには同じように自分の立場を守ろうとする人しかいなくなる。

 

類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。

 

そうなるくらいならば、

敵を作ろうが、正義感を振りかざして信念を貫く方がマシか。

 

 

少しばかり、いや、だいぶ調子に乗っている

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正論を振りかざして、

相手の立場をなくして、

勝った気になって、


どんなに正しかろうが、

相手にも立場がある。

それを奪えば必死の抵抗に遭う。


「人は存在意義を脅かすものを恐れる」

不安の正体、

そんなことばかり文章では書き綴っているくせに、


まずいなぁ。

最近よく思う。


どこに顔をだしても調子に乗っている。

頑張っている人を横目に、

斜に構えたようにそれを観察して、

やるべきことだけをこなしてあとは知らんぷり、


誠実とは程遠い。

いくら裏切られてイライラしているからって、

厭世的になってしまえば損するばかり、


今まで築いてきた信頼も失うのは一瞬、


歓喜のない日々、

楽しいことはあってもその場限り、


何かに夢中になれていた頃は、

疲れ果てていても、

生きている実感があった。


裏切られることに慣れてしまって、

人生に期待しなくなってしまったのか。


人に裏切られて、

自分の心と体にも裏切られて、


まずいなぁ。


謙虚に誠実に寛容に、

そうは思ってもイライラするばかり、

人生に悪影響、


他人は思うようにはならない。

変えられるのは自分だけ、


変わりたい。

器を大きくしたい。

人の長所ばかりに目が向くようになりたい。


そんなもの、

自分の心一つか。


少しずつ修正していかないと、

取り返しのつかないことになりそう。