7月は暑さに耐える月だった。
6月と比べると落ち着いてはいたものの、相変わらず「忙しさ」は容赦なく私に降りかかる。
むしろプライベートのみを考えたら、6月よりも忙しい7月だった。
いろんな出会いがあった。
新しいことをたくさん経験した。
その分だけ、私の人生が前に進んだような感覚を得られる1ヶ月間だった。
疲れ切るくらいに遊び倒して、また月曜からは仕事が始まる。
その繰り返しで過ぎていった7月だった。
久しぶりに「遊んだ」と思えるくらいに遊んだ。
妻が「勝手に予定を入れる」不貞腐れるくらいだ。
その分、昨日は一日、妻といっしょに出かけた。
映画を見た。
宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』
詳しくは別で記事を書きたいが、上映が終わってからしばらくは言葉が出なかった。
最後のシーンに心震えた。
ストーリーを理解することを目的として見てはいけない作品だ。
「それでも生きてほしい」
そんな宮崎駿監督の力強いメッセージを受け取る人ができる人にとっては、素晴らしい映画だし、そうではない人にとっては、退屈な映画となる。
そういう作品だ。
私としては、かなり攻めた過ごし方をした7月の最後に、この映画を見ることができたことは幸運だった。
素直に作品に対して敬意を表すとともに感謝をしたい。
理屈を超えて、心に訴えるものを私は感じた。
「生きる」
その実感を味わいながら生きることが、
人生にとって、何にも変え難い喜びなのかもしれない。
体の持つ限りは、もう少し「攻めたい」
今はそう思っている。