全ての価値ある情報の目的は「明日生きるために必要なこと」に集約する。
朝井リョウさんが小説のテーマとして使う、印象的なフレーズだ。
「明日が来るなら何もいらない」
今の日本人の多くは、平和を当たり前のように享受している。
明日が来ることを当たり前と捉えて、明日が来ることを前提にして生活を営んでいる。
しかし、明日が来ることは誰も保証などしていないのだ。
もしも明日が来ないとするならば、今日は最後の日になる。
そう考えると、今日の過ごし方は大きく変わるはずだ。
大きく変わるということは、我慢していることがあるということだ。
「メメントモリ」死を忘れるな。
その教訓が最も効果を発揮する場面が、明日が来ないことが確定した時なのかもしれない。
自分は後悔のない人生を生きているだろうか。
いつ終わりを迎えても、それを受け入れることのできる人生を歩んでいるだろうか。
難しいことだけれども、
理想的な生き方でもある。
「明日が来るなら何もいらない」
最近の私は、未来のことばかりを考えている。
この曲が頭の中に流れるということは、もっと足元を見ないといけないということなのかもしれない。
これは私の中の無意識が鳴らす警鐘なのだろうか。
JUJU with JAY'ED『明日が来るなら』