相手のことを思いやる気持ち、
自然とそれを持つことは難しい。
立場を守るために助けたり、
理想の自分になるための道具にしたり、
相手のためだけに打算なく行動できているかと問われると、
「そうだ」と即答できない。
でも悩み苦しんだ経験があると、
同じように悩み苦しんでいる人に対して共感が生まれる。
相手の姿を通して心が揺さぶられる。
揺さぶられた心のままに生まれる言葉は、
相手の心に響く。
心が動いていない時の一言ほど反感を生む。
「規則だからそうなのです。」
同じ一言でも相手に寄り添っているかどうかで、
心への響き方が全く違う。
大切な人に自分の言葉が響かないのであれば、
相手の気持ちに寄り添う必要がある。
大切な人の言葉が自分に響かないのであれば、
自分の本心をさらけ出す必要がある。
立場を守ろうとせずに、
心を言葉に乗せて響かせ合うことができれば、
わかりあえないことなどないはず、
相手が何を思っているのかわからない。
そういう時はいつだって言葉が足りない。