最近のこと、
飲み会のときに、
やけに隣にばかり座ってくる。
1次会も2次会も、
会場が狭かったこともあってか、
体が触れ合う距離感で、
そんなものだから、
少しは意識して、
恋愛の話題を振ってみると、
どうも彼氏がいるらしい。
「またか」
そう思った。
今回のことでは別に傷ついたわけではないけれど、
「あんな雰囲気を出していたくせに…」
そういうことが何度もある。
単に私がうぶで勘違いヤローなのか、
そうではないのか。
私の未発達な恋愛経験からは推測できない。
話の流れで、
紹介されている人がいるってことも話してみたけれど、
「その間でも色々な人と会って後悔しない選択をしたほうがいい」
そんなことを言われた。
女性は常に色々な可能性を探っている。
こっちがダメでも安心できるように、
そうやって不安を解消するための道具として、
男をうまく転がしているのだ。
タイムリミットが近いことはあるのだろうけど、
どうもそういうふうに思ってしまう。
私はいつだって、
食い物にされる側、
思わせぶりな態度でキープ要員にされて、
本命がうまく行けばさようなら、
そうしてまた傷が一つ増えるのだ。
大小はあるけれど、
もはや心は傷だらけ、
「ローラ、ローラ」
そうやって名前を叫んでくれる人はいない。
どんなに孤独を感じても、
世界から必要とされていない気がしても、
一人でその傷と向き合わなければならないのだ。
「女がわからない」
徐々にランクを下げていって、
「引っかかったところ」で妥協する。
生理的に無理ではなくて、
自分を受け入れてくれれば誰でもいいのか。
人は弱い生き物、
燃えるような恋をして、
成就せずに苦しんで、
そういう経験を繰り返して、
これ以上苦しみたくないからって、
男を「不安を解消するための道具」にして、
誰かを傷つけて、
自分の幸せ探しに躍起になる。
「私だって苦しいの」
悩んでいるフリをして、
傷ついたフリをして、
まるで被害者のように振る舞っているけれども、
答えはもう決めているんでしょ。
徐々にランクを下げていって「引っかかったところ」
それが答えなのだ。
すべての女性がそうだとは思わないけれど、
女のそういうところが嫌い。
本当に嫌い。
心の底から嫌い。
私だって、
辛くて苦しくて、
傷がないところを探すほうが難しいくらいに、
傷だらけだけれども、
私なりに傷と向き合っているつもり、
「好き」ってなんだろうだとか、
心から好きな人と結ばれたいだとか、
相手に誠実であり続けたいだとか、
だけれどもそれって、
理想に過ぎないのかな。
それとも、
そう見えないだけで、
多くの女性だって心のうちは同じなのかな。