とはいえ自称では成人していたみたいだが、
よせばいいのに連れが「大丈夫」って、
声をかけるものだから、
ファミレスまで連れ添うことになった。
2人の年端もいかぬ少女たち、
彼女たちが言うには、
どうやら男と約束をしていたのに、
すっぽかされたみたい。
帰ればいいのにそれを信じて待っていたら、
終電を逃したのだとか、
「男はみんな体目当てなんだよ」
よく聞くフレーズではあるけれど、
目の前の少女から出た一言は胸に刺さった。
「実際に…」
と何かを言いかけて、
彼女は口をつぐんだ。
女性だって、
食い物にされているのだな。
くだらない男から、
自分を守るために、
くだらない異性を寄せ付けない強さを身につけなければいけない。
だけれども、
それを過剰な自意識に仕立てて、
それに支配されてはいけない。
ドラマ『わたし、定時で帰ります。』
「会社を休んだら居場所がなくなる」
「ワーキングマザーでも社会で人並みに働けることを証明したい」
目標を持つことは大切だけれども、
目標に縛られたら不自由になる。
「結婚したい」
「恋人が欲しい」
「したい、ヤリたい」
そう思うばかりに、
異性を道具として見てしまったら、
誠実のカケラもない。
目の前の女性から出た言葉、
そこから感じたこと、
それを大事にする中で、
もっと女性の本音を知ること、
敵視して身構えるよりも、
するべきことはたくさんある。
こんがらがった紐を解くためには、
地道な作業が必要なのだ。
傷ついた経験から、
自分を大事にすることができるまで、
地道に自分を信じてあげる積み重ねが必要なのだ。
成功しても失敗しても、
自分を認めてあげられるようになりたい。
「自分で自分を褒めたい」
有森裕子さん、
自分を褒めてあげるためには、
どれだけ努力したらいいのでしょうか。