最近少し騒がしくなっているけれど、
永遠のテーマと言っても良いのかもしれない。
大きい方がいいのか。
小さい方がいいのか。
そう。女性の胸についてだ。
「良い悪い」ではないな。
それでは男の主観が過ぎる。
先に宣言しておくが、
私は大きい胸に惹かれる。
もちろんそれが全てではないけれど、
単純に大きいと目を奪われてしまう。
それが惹かれている証拠、
理由は特に思いつかないけれども、
本能的なものなのだろう。
「ただの脂肪の塊なのにね」
そう言われたって、
惹かれるものは惹かれるのだから仕方がない。
話していても自然と顔から目線が下に行ってしまうことがある。
そういうのって気が付かれているらしい。
そしてそのたびに「男って…」
世の女性はそう思っているのだろう。
だけれども仕方のないこと、
男と女は違うから惹かれ合う。
セックスシンボルを目印にして、
「確かに異性だ」って、
わかりやすいものに引き寄せられる。
男は特にそうなのだろう。
目に見えるものだけが真実とは限らないのにね。
視覚を頼りにするものだから、
簡単に騙される。
そして人は「好奇心」という魔力に心を奪われる。
普段は露わにしないその先に待ち受けているもの、
そういうものに惹かれるのだ。
みんな服なんて着ない裸で、
それが当たり前の世界だったら、
きっと必要以上に意識することなんてないはず、
だけれども我らの文明には羞恥心がある。
それが性差に対する自意識を助長しているのだろう。
長い髪だったり、
血管の浮き出たゴツゴツした手だったり、
くびれたウエストやたくましい筋肉、
あそこの大きさを気にする女性だっているわけでしょ。
性差というもの、
挙げればキリがない。
「自分にないものを持っている」
神秘的だ。
だから惹かれる。
そういう理屈、
もちろんそれはヘテロセクシャルの視点だと断っておく。
だけれども気をつけなければならない。
「大きすぎる」といけないのだ。
思いも寄らない大きさに直面した時に、
図らずも人は萎縮してしまう。
そしてこう考える。
「自分の手に余るな」
「好奇心」よりも「現実感」が上回ってしまうのだ。
そうなると正当化するための理由をつける。
「小さい方に惹かれる」
そういう派閥が生まれる。
人は経験を信仰する生き物だから、
一度そう思ってしまうとなかなか拭えない。
生まれた時から「小さい方に惹かれる」
そんな男はいないんじゃないかな。
何かしらの経験を経てそうなるのだ。
自らのコンプレックスに起因するものだったり、
何かのきっかけで目覚めたり、
きっとそういうもの、
タイトルに話を戻そう。
「異性を惹きつける」
そういう意味では間違いなく大きい方が有利なのだろう。
だけれどもそれを求めていない女性だっている。
同性の敵は増えるかもしれないし、
変な被害に遭うリスクだって高まるのかもしれない。
自分の武器だと理解して、
理想の異性を手に入れるために使う人もいるけれど、
そういう人のイメージが一般化して、
望まない好奇の目で見られることだってある。
言わば「諸刃の剣」なのだ。
単純に大きければ楽に生きているわけじゃないでしょ。
結局は個性でしかないのかもしれない。
男は馬鹿だとか、
女はずるいだとか、
そういうのって、
主張する側の主観でしかない。
経験をもとに価値観が作られて、
それが行きすぎるとなんだって攻撃材料になる。
「巨乳は奇形」
あそこが小さいからって、
大きい同級生を「デカチン」っていじる小学生みたい。
大きくたってそれを正しく使う機会がないならば、
自分をすり減らしてしまうだけ、
小さくたって、
コンプレックスなのって悩んでいたって、
正しく使う機会がある方がよほどいい。
異性を囲い込むための武器ではなくて、
生理的な機能や命を育むため、
そして「愛情表現」という形でね。
その心も体も、
愛する一人から求めてもらえるならば、
それでいいんじゃないかな。
大きいとか小さいとか、
そんなことだけで選んで選ばれたって、
きっとうまくはいかないでしょ。
異性を使い捨てる。
男は女を性欲の捌け口に、
女は男を不安解消の道具に、
そうやって傷つけ合うことが病理、
「ヤらせてやったのに」
そう言っていた女性がいたけれども、
その言葉自体が相手を都合よく使おうとした証拠じゃないのかな。
誠実ってなんだろう?
そんなことを書いていたって、
私も女性をそういう目で見ているのだけれど、
「大きい胸に惹かれる」
草食の権化みたいな私だってそう思う。
だけれども思うことは止められない。
需要が多ければ商品化される。
そういうもの、
人だって動物、
そんなにいきり立たないでさ。
BLだって地位を確立したから、
web広告で目にするし、
散々流れているけれど、
生理用品のCMだって男からしたら、
「粛々とやってよ」ってそう思う。
男も女もどっちもどっち、
少しくらいは多目に見てよ。